千葉市  小沢剛さんが個展 千葉市美術館    

千葉市  小沢剛さんが個展 千葉市美術館

千葉市美術館(千葉市中央区)で6日、気鋭の現代アーティストで東京芸大教授の小沢剛さんの個展「不完全-パラレルな美術史」が開幕した。同館の全展示室を使い、初期の代表作「なすび画廊」から石こう像を用いた最新作まで、日本美術史に着想を得た大作インスタレーションを中心に構成。小沢さんならではのユニークな世界観に触れることができる。2月25日まで。

小沢さんの大規模個展が関東地方で開かれるのは2004年以来。タイトルの「不完全」は、明治時代の美術史家で東京美術学校(現東京芸大)の初代校長、岡倉天心の著書『茶の本』に頻出する言葉という。

東京芸大や千葉県内の学校から借りた石こう像を用いた最新作は、芸術表現が多様化した21世紀になっても、教材として石こう像を使う日本の美術教育へのアンチテーゼ的な作品。しょうゆがかつて画材だったという設定で制作した作品や、画家の藤田嗣治をモデルにした虚実が入り交じった物語など、小沢さん独自の「パラレルな美術史」を見ることができる。

鶴田吾郎の戦争記録画『神兵パレンバンに降下す』をモチーフにした新作も公開。小沢さんは「戦争を自分なりに描いた。今の時代を『戦前のようだ』と言う人がいるが、僕もそんな気がする。美術家が国家に巻き込まれていく時代を繰り返したくない」と新作に込めた思いを話した。

同展は一般も自由に写真撮影が可能。期間中、小沢さんも出演するシンポジウム(2月4日)やアーティストトーク(同17日)などが予定されている。観覧料は一般1200円、大学生700円、小中高校生無料。同5日休館。

 

本日、千葉市緑区土気町自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

千葉市美浜区ひび野ホテルニューオータニ幕張に行かれました