千葉市 御前崎に「隆起貝層」 14世紀東海地震起因

千葉市   御前崎に「隆起貝層」 14世紀東海地震起因 静大教授確認

 

南海トラフで過去に発生した地震で出現したとされる県内唯一の「隆起貝層」を、御前崎市の海岸の岩礁帯で確認したとする調査結果を、静岡大の北村晃寿教授(古環境学)がまとめた。千葉市で開かれている日本地球惑星科学連合大会で22日、発表する。

北村教授によると、御前崎の隆起貝層は1943年、元東大教授で地震学者の故今村明恒氏が論文で存在を指摘していた。ただ、写真や位置図などが記されず、これまで未確認のままだった。

確認された隆起貝層は海岸線に広がる岩礁の一部で幅約20メートル、奥行き約6メートルの泥岩。表面からは、海中より隆起する以前に生息していた穿孔(せんこう)貝の一種・カモメガイの化石が多数見つかった。海岸の砂浜が近年減少したことにより、隆起貝層が露出した可能性もあるという。

北村教授は放射性炭素法から、化石の年代を1270~1500年前後と測定。別の研究者による地殻変動の調査などから、貝層隆起は1361年に発生した正平(康安)東海地震と断層活動によるものと推定した。御前崎で当時、局地的な海岸隆起があったとするこれまでの学説を裏付けた。

北村教授は「保存状態がよく、一目で隆起したことが分かる貴重な証拠。防災教材としても保護する必要がある」と話している。

<メモ>隆起貝層 かつて貝類が生息していた海中の岩場が、地震などに伴い海面より高い場所に隆起したもの。主に貝の殻が化石として残る。化石の放射性炭素年代測定や貝層の海面からの高さなどから、隆起が発生した時代などを推定できる。

 

本日、千葉市花見川区幕張町自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

千葉市美浜区豊砂東京ベイ先端医療幕張クリニックに通院治療をされ戻りました。