松戸市  現存する農民渡船『矢切の渡し』

松戸市

現存する農民渡船『矢切の渡し』に、大人片道200円で乗ってみよう!

唯一現存する江戸川の農民渡船
細川たかしさんの歌でも有名な『矢切の渡し』。江戸時代から続くこの渡し舟が、大人片道200円で誰でも乗れると知ったら驚くだろうか。

江戸川を挟んで矢切と東京都葛飾区柴又を結んでおり、柴又を舞台とする映画『男はつらいよ』シリーズの作中にも度々登場しているので、気になっていた人は多いことだろう。撮影用かと思いきや、実際にまだ運行されているのだ。

『松戸・柏・流山本 最新版』より
矢切の渡しの歴史は、江戸時代初期までさかのぼる。地元の住人専用に幕府が設けた渡し場のうちの一つで、江戸川の両側に田を持つ農民が、関所を通らずに江戸と往来したことから始まった。江戸川の農民渡船として唯一、現存しているとのこと。

『松戸・柏・流山本 最新版』より
また、小説『野菊の墓』の舞台としても有名で、矢切側にはこの小説の文学碑が立っている。

『房総の魅力500選』に選定されているほか、環境省の『日本の音風景100選』にも選ばれている。舟の上から見る東京の景色は、普段とは違う味わいがある。一風変わった東京観光に、機会があればぜひ乗ってみてほしい。

歌謡曲『矢切の渡し』は、細川たかし、ちあきなおみ他、多くの歌手で発売されているが、最も売れたのは細川たかし盤だった。