15時間立ち往生のJR信越線 

15時間立ち往生のJR信越線、乗客から運転士に感謝のツイート JR信越線で1月11日から12日にかけ、大雪のため15時間にわたり電車が立ち往生していた件で、車内に閉じ込められていた男性のツイートが反響を呼んでいます。今回のトラブルではJRの対応について批判的な報道も多くみられましたが、ツイートでは実際に除雪や乗客対応にあたった職員の行動を目の当たりにし、「JRの方の苦労、ありがたみや頑張りをすごく身近に感じました」「本当に素晴らしい」と称賛しています。

トラブルがあったのは1月11日午後7時ごろ。東光寺駅を出た普通列車が大雪のため進めなくなり、翌12日に復旧するまで、およそ15時間にわたり乗客約430人が車内に閉じ込められました。

そんな中、Twitterユーザーの“猫透け野郎”さんは12日、無事帰宅できたことを報告するとともに、「思ったことをまとめたのでぜひ見てください」とツイートを投稿しました。

これまで同じようなニュースを目にするたび、「なんでもっと対応できないんだろうか」と思っていたという猫透け野郎さん。しかし実際にトラブルに遭い、応援が来るまでたった1人で乗客の対応や除雪作業にあたっていた運転士の姿を見て、その考えが変わったといいます。車内と外とを必死に駆け回る運転士の苦労は、閉じ込められていた自分たちよりもはるかに大変で、「泣きたかっただろうし、帰りたかっただろうなと思います」と猫透け野郎さん。車内放送からも疲れが伝わってくるようで、乗客の一部からは「頑張れ! 頑張れ!」という励ましの声もあがっていたそうです。ツイートはこれまでに7万回以上リツイートされ、「感動した」「涙が出ました」など大きな反響を呼びました。

なぜこのようなツイートを投稿したのか、猫透け野郎さんに詳細を聞きました。

「運転手さんが一生懸命対応してくださった姿勢をはやく形にしたいなと思い、今回のようなツイートをしました。帰ってきてやっと落ち着いたなって感じもしましたが、あの運転手さんは大丈夫だろうかと気になったりしていました」(猫透け野郎さん)

車内の様子について聞くと、最初は動揺する人もみられたものの、やがて疲れた人に席を譲り合うなど、次第に乗客同士で協力しあうようになっていったとのこと。ただ、1カ所しかないトイレを全員で共有していたため、トイレに行くだけでも10分くらいかかってしまうなど、やはり復旧を待つのは決して楽ではなかったようです。また運転士も最初はかなり動揺していましたが、そんな中でも一生懸命に対応してくれたのが印象に残ったといいます。

猫透け野郎さんは「JRの方の一生懸命さや心遣いに敬意を表してお礼を言いたいです。あなた方のおかげで安心して待つことができました。本当にありがとうございました!」ともツイート。自分自身も大変な思いをしながら、真っ先にJRや運転士のことを思いやるツイート内容に、Twitterでは「お客さんも運転手もよく頑張ったなと思います」「現場の声が聞けて良かった」など、多くの温かな声が寄せられていました。