千葉市  茨城・富山同時地震

千葉市    茨城・富山同時地震は

5日午前11時2分に、茨城と富山で同時に発生した地震は人騒がせだった。最大震度5強を予測する「緊急地震速報」が流れたが、実際は最大で震度3。気象庁は2つの異なる地震を同一の地震と判断し、“過大評価”してしまったというが、見くびってはいけない。

震源は、茨城県沖と富山県西部で、300キロ以上も離れているが、示し合わせたような同時刻の発生は不気味だ。本当に「2つの異なる地震」なのだろうか。立命館大・環太平洋文明研究センターの高橋学教授(災害リスクマネジメント)が言う。

「茨城県沖の地震は、太平洋プレートの動きに影響されたものです。富山県西部も、太平洋プレートの東から西への移動によって、ユーラシアプレート上にある活断層が北東から南西に動いて発生しました。2つとも同じ要因で起きた地震なので、ほぼ同時刻に起きるのは当然です。それだけ太平洋プレートが活発化している表れとみています」

■M7以上の地震が首都直下で発生する可能性

活発化はすでに各地で確認されている。気象庁の発表によると、ここ1カ月(5日まで)で、茨城県沖・北部・南部を震源とする震度1以上の地震は14回発生。今月2日には、東京湾を震源とするM4.2の地震があり、千葉市などで震度3の揺れを観測した。6日午前1時近くには東京や神奈川で震度4の地震があった。また、最近はロシアのカムチャツカ半島でも火山爆発や地震が頻発している。これらはいずれも太平洋プレートの動きの活発化によるものだ。恐ろしいのは、この動きが「首都直下地震」の“序章”ともみられていることだ。

「首都圏は太平洋、北米、フィリピン海の3プレートの境界付近に位置しています。活発化している太平洋プレートは現在、西に隣接するフィリピン海プレートの下にもぐり込み、圧縮し続けているのです。そのうち、圧力に耐え切れなくなったフィリピン海プレートが跳ね上がれば、M7以上の巨大地震が首都直下で発生する恐れがある。大きな揺れだけでなく、東京湾で津波が発生する可能性もあります。10センチ程度の津波でも、都心は水浸しになるでしょう」(高橋学氏)

2011年の東日本大震災(M9)は、太平洋プレートの圧力に屈した北米プレートが跳ね上がって起こされた。同じことがフィリピン海プレートで起こってもまったくおかしくない。

13年に内閣府の「首都直下地震対策検討WG」は30年以内にM7クラスの地震が首都直下で発生する確率は70%と報告した。それから5年。発生確率は当時より高まっているとみるべきだ。今回の2つの地震を“過小評価”してはならない。

 

本日、千葉市緑区あゆみ野自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

千葉市豊砂東京ベイ先端クリニックに

通院治療をされ戻りました。