〔交通事故死者〕2017年3694人

〔交通事故死者〕2017年3694人

統計史上最少更新も、高齢者比率は昨年に次ぐ半数超

 

警察庁によると、2017年の全国交通事故死者(速報値)は累計3694人となり、前年比では210人減、現行基準の統計開始翌年の1949(昭和24)年の3790人を下回る、過去最少数となりました。
うち65歳以上の高齢者は累計2020人となり、前年比118人減となっていますが総数の54.7%を占め、同統計開始の1967(昭和42)年以降、2016(平成28)年の54.8%に次ぐ高い値となっています。

■2017年交通事故死者数(速報値)
【月別】3694人[うち高齢者2020人]
・ 1月:282人(-67)[161人(-36)]
・ 2月:288人(+27)[149人(+ 5)]
・ 3月:303人(-18)[157人(-28)]
・ 4月:244人(-65)[123人(-48)]
・ 5月:282人(-41)[161人(- 2)]
・ 6月:276人(+12)[160人(+23)]
・ 7月:314人(+20)[165人(+11)]
・ 8月:309人(-19)[152人(-15)]
・ 9月:299人(-10)[168人(+ 8)]
・10月:343人(-33)[181人(-25)]
・11月:372人(+22)[222人(+23)]
・12月:382人(-38)[221人(-34)]

・1日あたり10.12人、2.37時間に1人の割合
上半期(181日1675人:1日あたり 9.25人/2.59時間に1人)
下半期(184日2019人:1日あたり10.97人/2.19時間に1人)
・年間死者数:2016年3904人 15年4117人 14年4113人 13年4388人 12年4438人
うち高齢者:   2138人   2247人   2193人   2309人   2279人

【交通事故死者数の推移】(人口10万人比)[うち高齢者]
・1948年  3848人( 4.93人)     現行基準の統計開始
・1949年  3790人( 4.74人)     過去最少
・1953年  5544人( 6.46人)     初の5千人台
・1959年 10079人(10.98人)     初の1万人突破
・1970年 16765人(16.35人)     過去最多
・1976年  9734人( 8.70人)[1782人]1958年以来の9千人台
・1988年 10344人( 8.46人)[2369人]再びの1万人突破
・1995年 12670人( 8.54人)[3240人]高齢者数過去最多、率も初の30%台に
・1996年  9943人( 7.92人)[3145人]1987年以来の9千人台
・2009年  4979人( 3.90人)[2483人]1952年以来の4千人台
・2010年  4948人( 3.88人)[2489人]高齢者率50.3%と初の半数超に
・2015年  4117人( 3.24人)[2247人]2000年以来となる対前年増加
・2016年  3904人( 3.07人)[2138人]1949年以来の3千人台 高齢者率過去最大の54.8%

【近年の交通事故死者最多日】
・2017年 23人:12/21(木)
・2016年 32人:01/15(金) ※うち軽井沢スキーバス事故で14人
26人:12/16(金)
・2015年 26人:12/25(金)
・2014年 22人:12/19(金)
・2013年 23人:11/23(火)・12/24(火)

【近年の交通事故死者最少日】
・2017年  2人:05/27(土)
・2016年  1人:09/04(日)
・2015年  3人:02/05(木)
・2014年  3人:04/29(火)・05/27(火)・09/03(水)
・2013年  3人:07/07(日)・09/08(日)・10/01(火)

◆用語解説「交通事故死者」
「交通事故」とは、道路交通法第2条第1項第1号に規定する道路において、車両等及び列車の交通によって起こされた事故で、人の死亡又は負傷を伴うもの(人身事故)をいい、「死亡」(「死者」)とは、交通事故によって、発生から24時間以内に亡くなった場合(人)をいう。
警察庁では、交通事故実態をできるだけ早く把握、分析し、最も効果的な交通安全対策を迅速に検討し実施するとともに、国民に対して、速やかに交通事故状況を知らせることで交通事故防止を図ることを目的として、各種統計をとりまとめている。このうち、交通事故死者については日報を、また翌春に30日以内交通事故死者を公表している。