千葉市    幕張メッセ153

千葉市       幕張メッセ

千葉市美浜区中瀬2-1

AI、VR技術身近に 千葉県内「医産学」連携成果も 幕張メッセでシーテック

幕張メッセ(千葉市美浜区)で16日開幕したシーテック。今年はコンビニなど異業種の出展が大幅に増え、人工知能(AI)も活用し暮らしを変えるアイデアを競い合っているのが特徴。各ブースでは体験コーナーやAIロボットのデモンストレーションなどが用意され、参加者が最新技術を身近に感じられる仕掛けも豊富だ。

さまざまな機器をインターネットで結ぶ「モノのインターネット(IoT)」の展示エリアは昨年の2倍の広さになった。千葉県内関連では住宅設備メーカーLIXIL(リクシル)が、千葉科学大学(銚子市)や松戸市内の病院との「医・産・学」連携で昨冬に実施した入浴中の高齢者が溺れる原因についての調査結果を発表。お湯に浮かべるIoT機器を使った入浴時間やお湯の温度などの調査結果から、風呂場で熱中症になる高齢者が多い可能性が浮上したという。同社システム技術研究所の担当者は「将来的には製品開発につなげたい」と話した。

小型の脳活動計測装置を頭部に装着し、ドローンを高く飛ばすゲームを体験できるベンチャー企業のブース
東北大学発のベンチャー企業、NeUは超小型脳活動計測装置「XB-01」を初公開。脳活動量に連動して上昇したり下降したりするドローンの体験展示などで人気を集めていた。

産業技術総合研究所は、お茶をたてるAIロボットのデモンストレーションを実施。従来のロボットでは不可能だった物の機能まで認識して道具を使いこなし、茶道の“お点前”を披露していた。

このほか自動運転車で話題の自動車メーカー「テスラ」はIT技術を搭載した自動車を展示。インターネット通販の楽天グループは、VR(仮想現実)を使って離れた場所にいる客のファッションコーディネートをできる遠隔接客システムを提案していた。