千葉市   幕張メッセ149

千葉市       幕張メッセ

          千葉市美浜区中瀬2-1

<シーテック開幕>目立つ次世代車関連の技術展示

 

アジア最大級の家電や情報技術(IT)の展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」が16日、千葉市の幕張メッセで開幕した。今年は自動運転やインターネット接続ができる「コネクテッドカー(つながる車)」など開発競争の激しい次世代車関連の技術展示が目立った。

京セラは、車の安全性を高める車載機器を展示。来場者は再現された運転席で先進技術を体験していた。体験者がデモ機のボタンを押すと、前方のディスプレーに道路を走行する映像が始まった。前を走る車との車間距離が詰まってくると、車のフロントガラスにオレンジ色の「!」マークが表示された。危険を知らせる警告で、前の車と距離が離れると、「安全」を示す緑色の横線に表示が変わる。また、サイドミラーに組み込まれたカメラが、見えにくい位置の歩行者を人工知能(AI)を使って検知し、運転席の液晶画面に知らせる機能も公開した。京セラは将来的には自動車メーカー向けへの販売を目指している。

一方、ロームのデモ機は、スマートフォンと連携しているのが特徴だ。あらかじめ運転手の体格などの情報をスマホ内に登録。スマホを運転席の専用スペースに設置するとドライバーの情報が車に転送されて、ハンドルがドライバーが運転しやすい位置に自動的に調整される。ロームの広報担当者は「自動運転やコネクテッドカーは遠い未来ではなく、すでに実用段階に入っているものが複数ある」と話す。