千葉市   特産品をバスで輸送しマーケットに

千葉市   「貨客混載」イベント 特産品をバスで輸送しマーケットに

 

バスが運ぶ特産品。
狙いは、地域の活性化だけではない。

国内最大のバスターミナル「バスタ新宿」の目の前にある広い歩道を利用して、初めて開催された物産市「バスタマーケット」。

千葉県と長野県の6つの自治体から持ち寄られた、数々の農産品や特産品が、所狭しと並べられた。

ゴルフ場が日本一多く、33コースある千葉・市原市、肝いりの特産品「ゴルフボール最中」。

実は、通常とは異なる輸送方法で新宿に運ばれていた。

午前7時半、乗客が乗り込む高速バスに一緒に積み込まれたのは、10箱ほどの段ボール。

いわゆる「貨客混載」。

2017年9月からの規制緩和を受け、バスやタクシーなどの公共交通機関で、貨物も一緒の運送が可能になった。

ドライバー不足や過疎地域で、有効な物流手段になりうるとして、各地で取り組みが広がっている。

高速バスは、田園風景を抜け、渋滞もなく、1時間20分ほどで新宿駅に到着。

これだけ、段ボールを積んでも、運賃は荷物と一緒に乗車した3人分だけしかかからず、トラックなどで運ぶよりコストを削減できる。

市原市担当者は「利便性はいいと思う。これからどんどん活用できたらなと」と話した。

実証実験を兼ねて行われたこの取り組み。

目指すのは、貨客混載を利用した地域活性化。

小出譲治市原市長は「市原の大きな課題は、今、人口減少傾向にあること。都心から1時間で市原市に到着するので、この1時間足らずの場所に、こんなに里山が残っている。市原がいいところだと知ってもらって、定住人口につなげる。そんなことが、できたらいいなと」と話した。