千葉市 野菜の価格高騰
スーパーへ買い物に訪れた客
「野菜が高すぎて冬の大根とか鍋物とかが全然できなくて。家計への影響はかなりあるので…。」「(家計に)大打撃、大ダメージです。」
主婦の嘆きが止まりません。去年秋から続く天候不順の影響でキャベツや白菜など特に葉物野菜の高騰が続いています。
キャベツ・白菜価格の推移(農水省発表)
キャベツは2倍・白菜は2倍以上の価格に
例えばキャベツでは1キロあたりの価格が去年11月上旬は198円だったのに対し、今月には392円とおよそ2倍。お鍋に欠かせない白菜も高値で取引され、例年と比較しても2倍以上の価格になっています。
SENDO千葉みなと店 清水邦乙店長
スーパーでは「カット野菜」販売等で努力も
【高騰している野菜は?】
SENDO千葉みなと店 清水邦乙店長
「大型のキャベツ、大根、レタス、また鍋物の白菜、そこらへんがちょっと高騰していますね。お野菜全体的に高いような状態です。これだけ野菜全般的に高いというのは初めてです。」
長年野菜の価格を見てきたスーパーの店長も驚く野菜価格高騰の現状。販売側も消費者の気持ちに寄り添おうと様々な取り組みを行っています。
【野菜価格高騰の対策にお店ではどのようなことをしている?】
SENDO千葉みなと店 清水邦乙店長
「市場で言うとB品っていう商品が流出されるんですけど、この様な商品をお客様に提供しているようなこと。喜んでいただければちょっと曲がってても鮮度がよければお客様に満足していただけるかなと思いまして。」
曲がったネギをサービス価格で。料理の際に切ってしまえば分かりません。さらに白菜を4分の1サイズにしたり、カット野菜を販売するなど少しでも家計の手助けになればと様々な工夫を重ねています。
SENDO千葉みなと店 清水邦乙店長
「大根、またほうれん草は原価、赤字でも販売するような努力をしている。お客様に喜んでいただいてくれれば結構なので。そういう努力をしています」
購入した豆苗を育てる人も
店を訪れたお客さんは・・・
「今日は鍋。豆腐とあときのこですね。そんな高くないです。舞茸は。」「きのこと豆苗ともやしの炒め物、なるべく豆苗を買って育てている。」
少しでも家計への負担を減らそうと買った豆苗を育てている人もいます。
野菜価格高騰は飲食業界にも拡がる
さらに野菜価格高騰の影響は家計だけでなく飲食業界にも拡がっています。こちらの千葉市内のイタリアンレストランでも続く野菜価格高騰に頭を悩ませているそうです。
【何か対策はしていますか?】
Restaurant Wokini 石井早人店長
「お客さんに迷惑かけてはいけないし、クオリティーも落としてはいけないのでその部分はほんとにそのまま利益がなくなるけども、来てくれたお客さんには普通に提供するようには心がけてやっています。」
イタリアンには不可欠な野菜。質は落とさず、量も減らさず、お客さんには美味しい料理を味わってもらいたいと石井さんは話します。
Restaurant Wokini 石井早人店長
「家庭で葉物を食べるのが大変なのかどうか分からないですけど、サラダがよく出るようになりましたね。月末に(提供数を)見てみて「わあっ」てことにはなりますよね。仕入れ値でもやっぱり倍とかになってくると利益を当然圧迫するので。耐えがたきを耐えと言いますか、そういった感じで対応というか変わらずにやっています。」
千葉青果 渡辺浩明常務取締役
原因は台風の影響。種のまき直しができず影響が大きく残る
青果市場では・・・
朝6時、威勢の良い掛け声が響くのは千葉市地方卸売市場。長年野菜の価格とにらめっこしてきた千葉青果の渡辺さんは、野菜価格高騰の原因は去年の台風だと話します。
【原因は何が考えられますか?】
千葉青果 渡辺浩明常務取締役
「今収穫する野菜ってのは大体お盆明けから9月中に植えてるわけです。今年は10月の後半に2回(台風)来てるじゃないですか。これはもう(種の)まきなおしがきかないんで、その分かなり影響が大きく残るってことで、日本全国の野菜産地が影響をうけているという風に思ってもいいです。特に台風22号の場合は、通り過ぎたあとの吹き返しの風が強かったんですよね。それで海から塩が流れてきて、特に千葉県なんかは塩害でものすごくやられている。」
【悪天候からこうなることは予測できましたか?】
千葉青果 渡辺浩明常務取締役
「予想はしてたんだけど、やっぱり想定以上に上がっているのは事実ですよね。これだけ(価格の高騰が)長く続くっていうのはあんまりないんですよ。」
野菜価格は今後、2月の中下旬位には例年の単価になるのでは…
消費者が気になるのは、この野菜価格の高騰がいつ落ち着くのか、長年青果業界に携わってきた渡辺さんの見解は…。
【これ以上野菜価格が高くなることは?】
千葉青果 渡辺浩明常務取締役
「あんまり考えづらいね。キャベツなんか特にこの輸入品が結構入ってきてるんですけどそういうものについては輸入品が入ってきたことによって若干落ち着いてくるかなということを思っています。葉物については徐々に大体下落ちというか正常化していきます。葉菜類についても大体2月の中下旬くらいにはもうかなり例年と同じような単価になってくると思います。」
千葉の青果と言うと梨や落花生などに目が行きがちですが、実はほうれん草や春菊など葉物野菜も全国1位の生産量を誇っています。地元の美味しい野菜を手軽に食べられる時期、待ち遠しいですね。
本日、千葉市稲毛区稲毛自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて
千葉市美浜区豊砂東京ベイ先端医療幕張クリニックに
通院治療をされ戻りました。