市川市
渥美二郎、自作のタンゴ楽曲でカラオケ大会開催「平成でタンゴの名曲を残したい」
歌手の渥美二郎(66)が30日、東京・北区の「北とぴあ」で演歌道50年を記念した自身作曲の記念曲「涙色のタンゴ」を課題曲としたカラオケ大会を開催した。
300通を超える応募の中からテープ審査を通過した21人が出場し、自慢の歌声を披露。千葉・市川市の山口隆治さん(63)が優勝し、「この思いを自分に伝えたい。一生の運を使い果たしたようです」と感激していた。
渥美は「歌謡界で僕一人の力では、この楽曲、タンゴを残すことができないので、みんなで歌謡界に一つの旋風を巻き起こしたいなと思って(競作しないかと)声をかけさせていただきました」と説明した。
16歳の時に地元の東京・北千住で流しで歌い歩く演歌師を始めた。「昭和にはタンゴがたくさんありましたし、僕は流し時代には『赤い靴のタンゴ』や『上海帰りのリル』などタンゴの曲を歌っていました。ところが平成になって、大人が歌うタンゴのリズムの曲がないことに気づき、来年の4月には年号も替わりますので、平成でタンゴの名曲を1曲ぐらいは残したいなと思っていたところ、これだけの皆さんに歌っていただけることになりました。僕自身も全力で頑張って大ヒットさせたい」と力を込めた。
第2部は、「涙色のタンゴ」を競作してCDをリリースした扇ひろ子、ニック・ニューサ、吉川精一、玉田ゆうき、よしかわちなつ、叶やよい、渥美の7人によるコンサートが行われた。