松戸市   夜間中学の教育費支援

松戸市    夜間中学の教育費支援=経済負担の実態調査へ―文科省

 

文部科学省は、不登校経験者や外国人らの学びの場となっている夜間中学に通う生徒がいる世帯に対し、早ければ2020年度から教育費を財政支援する方向で検討している。

不登校生徒の増加や政府の外国人材受け入れ拡大に向けた取り組みを踏まえ、夜間中学のニーズは今後高まるとみており、手厚い支援体制の構築を目指す。

効果的な支援方法を探るため、同省はまず生徒のいる家庭の経済負担の実態把握に乗り出す方針。夜間中学のある自治体を対象に、利用世帯の所得層のほか修学旅行や校外学習といったイベントごとの支出額などを調べ、19年夏までに結果を取りまとめたい考えだ。

夜間中学では、義務教育を修了していない人を対象に、教員が数学や国語などの科目を教える。8都府県の25市区が公立中学校の空き教室などを利用して設置しており、夕方から1日4時間程度、授業をしている。各校が定めた教育課程を修了すれば卒業でき、卒業までの年数は生徒の状況によって異なる。17年7月1日時点の生徒数は1687人。19年4月には埼玉県川口市と千葉県松戸市も開校する見通しだ。