松戸市
シースルートイレで排泄できますか? 新聞に載ったB級ニュースたち
事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。
■祝・3期連続長寿日本一 「美寿」が報告(2018年5月15日 沖縄県)
「市区町村別生命表」(2015年)で女性の平均寿命日本一に輝いた沖縄県北中城村が、3期連続で日本一になったことを受け、「美寿きたなかぐすく」の3人が県庁を訪れ、日本一を報告した。
村の女性の平均寿命は89.0歳。ちなみに2位は隣の中城村で88.8歳。
「美寿」3人は80~85歳で、村の健康長寿親善使節として活躍中。
人生の目標を問われ、「100歳まで元気でいたい」と4期連続日本一に向け意欲満々。
■富士河口湖町のマンホールに松戸市のふた―─ 交換忘れ?(2018年5月7日 山梨県)
長年、山梨県富士河口湖町の町道に、コアラの図柄のマンホールのふたが一つだけ使われてきた。実はこれ、千葉県松戸市のもの。外部の人から指摘され、気づいた町は5月7日、その日のうちに町のふたと取り換えた。なぜこんなことが起きたのか。
松戸市のマンホールのふたは、1989年に製造されたもので、30年近く設置されていた可能性がある。
松戸市によると、コアラがデザインされたふたは84年から9年ほど使われていた。市の担当者も「なぜそこにあったのかわからない」。
ふたメーカーでつくる「日本グラウンドマンホール工業会」事務局長の大石直豪さんは、「工事の際に松戸市のふたが仮置きされ、その後、交換を忘れ、そのままになってしまったのではないか」と推測する。
■丸見えのトイレから世界を考える(2018年4月29日 大阪府)
便座に座ると、360度、外が丸見え……。住宅設備大手「LIXIL」が4月下旬の3日間、ビックリなトイレを万博記念公園(大阪府吹田市)で展示した。
世界の多くの人が屋外で排泄している現状を疑似体験し、考えてもらおうと企画された。
体験した人たちからは「ここじゃできない」「絶対無理」との声が。「トイレはシースルー(丸見え)ですが、世界の衛生問題はスルーしないで」と担当者。
■苦学の実業家九州大学に5億円寄付(2018年5月11日 福岡市)
学生の支援に役立ててもらおうと、福岡市の実業家・中本博雄さんが九州大学に5億1600万円の寄付をした。九州大学はこれを元に給付型奨学金制度をつくり、学生の留学や修学を支援する。
現在80歳の中本さんは、高校在学中、恩師に九州大学への進学を強く勧められた。だが家庭が貧しく、泣くなくあきらめた。「先生が家に5回も来てくれたが、おやじは返事をしてくれなかった」
勉強したいという思いは消えず、働きながら独学。1972年ごろ、静電気を使ったコピー機関連の特許をアメリカと日本で取ったという。「情熱が執念に変わるまで勉強すれば道は開ける」。87年に福岡市で印刷会社を創業、財産を築いた。「死んで財産を残すよりも若い方に渡したほうが、お金が生きる」と考えたという。