羽生の連覇は難しい?=韓国メディアは小平注目-各国記者に聞く
【平昌時事】平昌五輪を取材する各国の記者に日本の注目選手を聞いたところ、フィギュアスケート男子で前回ソチ五輪金メダルの羽生結弦(ANA)の名前が次々と挙がった。羽生が昨年11月に右足首を負傷したことも伝わっており、男子で66年ぶりの五輪連覇は難しい、との見方が多かった。
米紙USAトゥデーの女性記者で、今回が夏冬合わせて8度目の五輪取材というロクサナ・スコットさん(43)は、自国のネーサン・チェンが羽生を破って優勝と予想。「チェンはアクセルを除く全ての4回転ジャンプを跳べるのが強み。ハードな練習をこなしているし、五輪は初めてだが重圧にも打ち勝つはず」と期待を込めて話した。
フランスのAFP通信のフレデリック・ブリゴーさん(42)は「羽生の右足は良くないだろう」と懸念。チェンの他、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)も対抗馬に挙げたが、「もちろん、羽生の技術は素晴らしい」と述べ、状態が良ければ優勝候補筆頭との考えだった。
開催国韓国のメディアは、スピードスケート女子500メートルで金メダル候補の小平奈緒(相沢病院)と、五輪3連覇を狙う地元の李相花の対決を注視している。朝鮮日報のジャン・ミンソクさん(38)は「昨季の李相花は右脚のけがで苦しんだが、今季は徐々に良くなっている」と好勝負に期待。聯合ニュースの李大浩さん(34)は「平昌五輪の中でも、最も面白い対決になるだろう」と心待ちにしていた。(2018/02/03-05:06)