習志野市   【サンスポ千葉マリンマラソン】

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【サンスポ千葉マリンマラソン】寒さに負けず1万2000人快走

 

「第43回サンスポ千葉マリンマラソン」(千葉市陸上競技協会、サンケイスポーツ、産経新聞社主催)が2日、千葉市美浜区の幕張地区で行われた。今大会から新たに視覚障害者の部(小学1年生以上、2キロ)が新設され、親子で走るファミリーの部(2キロ)▽高校生以上が参加する10キロの部▽本格的なハーフマラソンの部-を合わせた計約1万2千人のランナーが海沿いのコースで寒さを吹き飛ばす快走を見せた。

視覚障害者の部は2020年東京パラリンピックを見据え、健常者と障害者のより一層の交流促進を図る目的で新設された。

ゲストには元オリンピックランナーで熊本県議の松野明美さんや千葉ロッテマリーンズの井上晴哉内野手、タレントのダンカンさんらが登場。シンガー・ソングライターのうたらさんが大会テーマソング「この道の先へ」などを披露し、会場を盛り上げた。

開会式では松野さんが「きょうはハーフを走ります。皆さん、がんばりましょう」と、ランナーを激励した。

この日は曇り空で気温が上がらず、冷たい海風が吹き付けるあいにくの天気だったが、沿道からの声援を背に午前9時40分に10キロの部がZOZOマリンスタジアム前をスタート。その後、ハーフ、ファミリー、視覚障害者の各部がゴールを目指して同スタジアム前を次々に出発した。

視覚障害者の部に出場した千葉市稲毛区の西澤かづ子さん(63)は「寒さで空気が薄く感じた。苦しかったが初めてのマラソンで完走でき、うれしいです」と笑顔。伴走した大学2年、島守潤さん(20)も「ランナーと息を合わせるのが大変だったが、お互いに楽しく走ることができた」と満足した様子で語った。

ファミリー高学年の部で完走した習志野市の小学4年、太刀川登真(とうま)君(9)は「力が出し切れなかった。疲れたけど、楽しかった」、父親の会社員、和明さん(44)は「子供についていくのに必死だった」と話した。

10キロの部に出場した千葉市美浜区の高校2年、佐々木颯さん(17)は「初めての10キロで、2カ月前からの練習の成果を出すことができた」と汗を光らせていた。