習志野市 谷津バラ園
習志野市谷津3丁目1-14
千葉県内のバラ園 塩害乗り越え見頃に
台風24号の塩害を受けた千葉県内のバラ園で、秋バラが被害を乗り越えて見頃を迎え始めている。
習志野市の「市谷津バラ園」では、同園の入り口付近のバラを中心に、約7500株の3分の1ほどがバラの葉や新芽が茶色く変色したり、しおれてしまう塩害を受けた。
今月1日未明の台風最接近後、すぐさま水をかけて塩を洗い流す作業を実施し、その後3日をかけて「ピンチ」と呼ばれる、しおれて傷んだ新芽を手で取り除く作業を行った。その努力が実り、開花時期は遅れるものの11月中旬ごろには、被害にあったバラも開花を迎える予定という。
被害を免れたものに関しては今が見頃で、同園の豊村貫太郎所長(50)は「被害は残念だったが、秋バラは春よりも色が濃く鮮やかなのが特徴なので楽しんでほしい」と話す。
八千代市大和田新田の「京成バラ園」でも、約7千株のうち温室前の3割程度が塩害を受けた。今年は今までにないほどの強風で防ぎ切れず、開園以来一番の被害だったという。
ただ、被害を受けてから3週間ほどがたち、一度は駄目になってしまったバラも続々と花をつけ始めているといい、同園の担当者は「開花の時期は遅れてしまったが、現在は被害を受けていないものと変わらないくらい美しい花が楽しめるまでに回復している」と話している。