習志野市 実籾3丁目遺跡出土土器(習志野市指定文化財)
実籾3丁目遺跡は、実籾本郷・実籾3丁目にあります。この遺跡は、主に縄文時代前期の集落跡です(縄文時代早期の遺構や、中世の道路跡なども見つかっています)。指定されたのは、平成22年の調査(参考:新ならしの散策)で出土した4点の縄文土器です。
このうち、縄文時代前期前半期(およそ6千年前)の3点は、竪穴住居跡から出土しました。欠けている部分が少なく、完全に近い形に復元されています。1は縁が大きく波打ち、くびれのある大型の土器、2は片口かたくちと呼ばれる注ぎ口が付いた円筒形の土器、3はバケツのような形の土器というように形が多様です。器の表面はこの時期の特徴である複雑な縄文をはじめ、様々な文様で飾られています。
縄文時代早期後半期(およそ8千年前)の1点は、炉穴ろあな(住居の外で火を焚いた跡のある穴)から出土しました。一部が欠けていますが、底が尖った大型の土器に復元することができます。棒に撚紐を巻きつけた道具でをこすったり、刻みをつけたりしています。また、細い粘土紐を縦横にミミズばれのように貼り付けています。
これらの土器は、大部分が残っているため、土器づくりの工程、文様のデザイン、文様のつけ方などの研究を進めていく上で有益であり、市内で発見された縄文時代前期前半期・早期後半期の土器資料としては傑出して貴重な資料です。
本日、習志野市香澄自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて
習志野市谷津 津田沼中央総合病院に通院治療をされ戻りました。