船橋市   昭和天皇巡幸や聖火リレー

船橋市

映像でたどる昭和の佐原 昭和天皇巡幸や聖火リレー 「貴重な記録」22日に初公開

香取市で戦前戦後に撮影された貴重な動画映像を初公開するイベントが22日、同市佐原イの与倉屋大土蔵で行われる。終戦直後の昭和天皇巡幸(昭和21年6月)や東京五輪の聖火リレー(39年10月)などの16ミリフィルムに記録された映像で、当時の佐原の風景や人々の生活の様子とともに昭和の歴史をたどる。(城之内和義)

上映される映像は、同市佐原地区(旧佐原市)で写真館を営んでいた故・松田光雅さんが個人的に撮影したもので、昭和11~43年に市内であった祭りや行事が中心。近衛文麿首相の香取神宮参詣(13年5月)や、戦時中の18年2月に行われた大相撲巡業での安芸ノ海と羽黒山の横綱土俵入りなどの著名人が佐原を訪れた記録のほか、水郷大橋開通(11年4月)や伊能忠敬150年祭(43年)といった節目の地域行事も紹介する。

■16ミリフィルム200巻

松田さんの没後、市に寄贈、保管されている約200巻の16ミリフィルムの中から、戦前レコード文化研究家の保利透さん(45)=船橋市=らがえりすぐった。保利さんは「佐原の大祭」で演奏される「佐原囃子」を収録した最古のものとされる約100年前のSP盤レコードを骨董(こっとう)市で見つけ、佐原囃子保存会とともに昨年4月にCD化した。復刻作業の際、松田さんが遺したフィルムの存在を聞かされ、「みんなで見たら楽しめるのでは」と今回のイベントを企画した。

保利さんは「行事などは普通のアマチュアカメラマンでは撮影できないような良いポジションからの映像が多い。松田さんが地域に信頼され、記録係として活動していた様子がうかがえる」と話す。

上映会場を提供する与倉屋大土蔵の菅井康太郎さん(45)によると、松田さんの写真館は昭和50年代に閉店した。16ミリフィルムは個人的に撮影していたもので、跡継ぎがいなかった松田さんの遺品を預かっていた知人が平成11年に市に寄贈した。この中で祭りに関する映像が3回ほど上映されたほかは、未公開だった。

■驚くほど間近で

菅井さんは「昭和天皇は手元が見えるほどの至近距離で撮影しているので驚いたし、横綱羽黒山が動いている映像はほとんど残っていないのではないか。貴重な映像が多いので、ぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。

イベントでは松田さんの映像を1時間ほど公開した後、無声映画「チャップリンの冒険」(1917年)と「鞍馬天狗」(1928年)を活動写真弁士の片岡一郎さんの語りで上映する。保利さんは「なじみ深い佐原の古い映像とあわせて、往年の名作を楽しむことで、映像の見方や面白さを知ってもらえたら」と話している。

入場無料。午後1時開場、1時半開演。問い合わせは主催「ぐらもくらぶ」の保利透さん(電)090・2653・6960。

 

本日、船橋市夏見自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

船橋市金杉船橋市立医療センターに通院治療をされ戻りました。