イラン反政府デモ、死者13人に 銃撃で警官4人死傷
イランで続く反政府デモは、1日夜も各地で新たな抗議行動が発生し、国営テレビによると中部ナジャファバド(Najafabad)では警官隊が猟銃による銃撃を受け、1人が死亡、3人が負傷した。前夜には10人が死亡しており、一連の抗議デモでの死者は計13人となった。
イラン国内では報道規制が続いているものの、同国の報道機関によると、首都テヘランでは多数の警官が街頭に配備され、都心では小規模のデモ隊が街頭を走り、現政権を批判するシュプレヒコールを上げた。
国営メディアによると、前日の先月31日夜には、西部トゥイセルカン(Tuyserkan)で発砲があり6人が死亡。同じく西部のドルード(Dorud)でもデモ隊が盗んだ消防車にひかれて10代の少年を含む2人が死亡した。また地元議員によれば、南西部の町Izehでは2人が銃殺されたという。
先月28日にイラン第2の都市マシャド(Mashhad)で発生した一連の反政府デモは、直ちに全国各地に拡大。現政権は2009年の大規模な反政府デモ以来最大の試練に立たされている。
一方でハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は、公式ウェブサイトの声明で「これは大したことではない」と述べ、今回の騒乱を軽視する姿勢を示している。