政府、8月の日朝外相会談を検討=ASEAN会合に合わせ

政府、8月の日朝外相会談を検討=ASEAN会合に合わせ

政府は15日、シンガポールで8月上旬に開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議に合わせて、日朝外相会談を開く方向で検討に入った。

米朝首脳会談での拉致問題提起を踏まえ、安倍晋三首相と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による日朝首脳会談を通じた問題解決を目指しており、外相会談で北朝鮮側の出方を探りたい考えだ。

ARFは7月30日~8月4日の間に開かれ、河野太郎外相と北朝鮮の李容浩外相が出席する見込み。両外相は2017年にマニラで開かれたARFの際、立ち話をしている。

日朝外相会談が実現すれば、15年8月にマレーシアで行って以来となる。河野氏は「新しいフェーズ(段階)に入った」と直接対話に意欲的で、拉致・核・ミサイル問題が解決すれば、日朝平壌宣言に基づいて国交正常化し、経済協力を行う用意があるとの立場を伝える方針。米朝会談で拉致問題が取り上げられた際、正恩氏は「解決済み」とする従来の立場に言及しておらず、李外相の反応が焦点となる。