船橋市
台風24号 3市で観測史上最大風速 14人けが、12万4200戸が一時停電 千葉
台風24号の影響で、県内では14人がけがをしたほか、市原市役所で窓ガラス12枚が割れるなどの被害が出た。君津、我孫子、船橋の3市では観測史上最大の最大瞬間風速を記録。県内の鉄道各線でも1日の始発から運休が相次ぎ、ダイヤが大きく乱れた。
県などによると、同日午前2時10分ごろ、栄町の国道でトラックが強風を受けて横転する事故があり、運転していた50代の男性が病院に搬送されたほか、同日未明から早朝にかけて新聞配達員の転倒事故が4件相次いだ。県内のけが人は9市町14人で、いずれも軽傷という。
倒木や飛来物が電線に接触したことなどが原因とみられる停電も県内各地で発生し、東京電力によると、最大で県内50市町村の12万4200戸が一時停電した。
市原市役所では同2時15分ごろに第2庁舎の1階吹き抜け部分の窓ガラス12枚が割れているのを台風への警戒のため宿直していた職員が発見。県庁では国旗や県旗を掲揚する高さ7メートルのアルミ製のポール1本が折れた。
銚子地方気象台によると、君津市で31・6メートル、我孫子市で31・1メートル、船橋市で26・5メートルの観測史上最大の最大瞬間風速を記録。銚子市では同2時38分に県内最大となる42・0メートルの最大瞬間風速を観測した。
県内のJRや私鉄各線も1日は始発から運転の見合わせが相次ぎ、JR東日本千葉支社管内では約13万1800人の足に影響が出た。