千葉市
千葉県庁職員らNPO「6時の公共」設立 まちづくり「自分ごと」に 市民、議員、公務員の立場越え
まちづくりを「自分ごと」に-。将来のまちづくりを担う“プレーヤー”を育成しようと、千葉県庁勤務などの地方公務員らがNPO法人「6時の公共」(千葉市中央区)を立ち上げた。市民や地方議員、公務員に学びの場を提供して、地域の課題解決へ知恵の結集を目指す。代表理事で県庁職員の仁平貴子さん(37)は「それぞれの知識とスキルが集まれば、新しい発想が生まれる。面白い社会をつくる仕組みを問い掛けていきたい」と熱い。
県庁職員らが2015年4月に立ち上げた自主学習活動ネットワーク「チーム千葉県」。その活動の一つ「オフモード定例学習会」は約2年間、自治体経営や医療、五輪などの有識者を招き講演会を開いてきた。学習会の幹事だった仁平さんは「市民や議員の出席希望が増えてきた。活動の幅を広げる必要も感じた」とネットワークからの“独立”を決断、昨年12月に同法人を設立した。
地域課題に対して、さまざまな要望を抱える市民や地方議員。複雑な行政の仕組みは熟知しているものの、組織の壁がある地方公務員。解決方法のイメージがばらばらだった3者に、同法人が学びや対話の場を提供。信頼関係でつながったまちづくりのプレーヤーを育て、自分たちのまちは自分たちでつくる社会を実現しようというのが同法人の狙いだ。
「市民に行政の仕組みを知ってもらい、課題解決に向けたアクションの起こし方を考えてほしい。公務員にとっては、地域の課題を市民目線で改めて考える機会になる」と仁平さん。仕事終わりの「アフター5」ならぬ「アフター6」から、それぞれの立場を越えて公共のことを考えていこうという思いを法人名にこめた。
今後、行政学や政策法務の専門家らを講師に、月1回のペースで平日夜に勉強会を開催。会員を対象にした勉強会の動画配信も予定しているほか、まちづくりに関する教材を作成し若者にアピールする計画もある。
活動で心掛けるのは「短時間で分かりやすく、エッセンスをシンプルに伝えること」。そして「面白く」だという。同法人のキャラクターはどこか親しみのある中年の公務員。今月28日には、幕張メッセで行われる「ニコニコ超会議」のイベントに参加する。「法人の活動をまちづくりの仕組みをドラスチックに変えていくきっかけにしたい。面白い社会をつくる発想は、面白い活動から生まれると思う」と仁平さんは強調した。
問い合わせは同法人(電話)043(307)6246。
本日、千葉市花見川区朝日ヶ丘自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて
千葉市中央区椿森国立千葉医療センターに通院治療をされ戻りました。