中国成長率6.9%=7年ぶり加速―17年

中国成長率6.9%=7年ぶり加速―17年

 

中国国家統計局が18日発表した2017年の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年比6.9%増加した。

交通網整備など公共事業の拡大を背景に、成長率は10年以来7年ぶりに前年を上回った。政府目標の「6.5%前後」も達成した。

中国の成長率は減速が続き、16年は6.7%と、26年ぶりの低い伸びにとどまっていた。17年は、5年に1度の共産党大会の年に当たり、政府は、経済の安定ぶりを演出する必要性から、公共事業を増やして成長率を押し上げた。

ただ、18年は再び減速局面に入るとの予想が大半だ。習近平国家主席も党大会で「既に高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階へと切り替わっている」と宣言。大気汚染抑制などを優先し、景気の軟着陸に取り組む方針を示している