浦安市 ディズニーリゾート
浦安市舞浜1-1
大幅拡張 25年着工、第3パークに
ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドが、ディズニーランド(TDL)とディズニーシー(TDS)を大幅に拡張する方針を固めたことが分かった。投資額は3000億円規模に上る。事実上の第3のテーマパークと位置付けて新たなキャラクターや大型アトラクション施設を導入。訪日外国人らを取り込み、再成長を狙う。
2025年までの着工を目指す。来年5月までに詳細を詰めるが、訪日観光客を意識して「日本」的なテーマ…
2025年までの着工を目指す。来年5月までに詳細を詰めるが、訪日観光客を意識して「日本」的なテーマを取り入れることも検討している。上海や香港でもディズニーランドが開業して観光客の誘致競争が激しくなっていることから、独自性を出す方向だ。
関係者によると、米ウォルト・ディズニーと権利関係の調整で協議に入った。既存の駐車場を立体化して空いた敷地を活用するほか、隣接地の買収で用地を確保する計画だ。敷地面積は3割増になる見込み。投資額は20年度までの中期経営計画には含まれず、新たな投資になる。投資額は既存のTDLとTDSの事業費に匹敵。約3400億円に上ったTDS以来の大型投資となる。
オリエンタルランドの連結売上高は開業30周年を迎えた14年3月期後に落ち込み、回復傾向にはあるが、入園者数は約3000万人で推移している。今後も人口減少や子育て世帯の減少で大きな伸びは期待できない。再び成長軌道に乗せるためには急増している訪日外国人や、シニア層など幅広い客層の取り込みが重要と判断。混雑緩和で顧客満足度を上げることも狙い、大型投資を決めた。
さらに既存のTDL、TDSの敷地内でも大型アトラクションの新規投資を続け、成長を確実にしたい考えだ。(共同)