市川市 認知症って特別な病気じゃないんだ
厚生労働省によると65歳以上の4人に1人が認知症または予備群であるとされ、認知症は特別な人がかかるのでなく、誰もがかかる可能性のある病気と言えます。決して他人事ではありません。
市は高齢者福祉計画・介護保険事業計画を立て、本人や家族の支援を行っています。 適切な治療と支援により、住み慣れた場所で自分らしく暮らし続けられることができる認知症。周りの人が正しい知識を持ち、優しい気持ちで接することが大事です。
問い合わせ=TEL047-712-8521地域支えあい課
まさか夫が認知症になるなんて
▽とくじさん(84)
73歳まで印刷会社に勤務。趣味の尺八は日本武道館で演奏したこともあるほどの腕前でした。約10年前から認知症の症状が見え始め、現在記憶障害などが見られます。
奥様のかずこさんは着替えや入浴などを手伝い、介護サービスを利用しながら、とくじさんの日常を支えています。
▽妻のかずこさん(73)
<今思うと兆しは>
完璧だった尺八の演奏を間違ったり、知人の家に行くのに迷ったりしたことだったと思います。
元気だった夫が、まさか認知症になるとは思わなかったです。
<周りが助けてくれる>
認知症であるということを隠さないことで、「公園に行ったよ」とか近所の方が気を遣って助けてくれます。
最後までこの人をみていきたいです。
話しかけられると本人も私もうれしい
▽みちこさん(81)
子どもが好きで、保育園で働いたり、日本舞踊の講師をしたりしていました。3年前から記憶障害や幻視が見られ、認知症と診断され治療を受けています。
▽夫のしんいちさん(81)
<認知症ということは特に隠していません>
人と話していると、本人もうれしそうです。働きたいようで、認知症カフェでみなさんにお茶を配っているときに、明るい表情を見せます。
それを見て私もいいなあと思います。
<ずっと一緒にいます>
寂しがるし私も不安だから。だけどけんかもよくしますよ、若いころと一緒。派手な服を指摘するなどささいなことが原因で。私が折れますけど。
息抜きは、息子が見てくれる日に少年野球を見に行くことです。
今までなかったのにこんなことありませんか見かけませんか
それは認知症の兆しかも
加齢による物忘れと区別がつきにくい認知症の初期段階。症状が進むと脳の働きが悪くなり、記憶力や判断力が低下して
○記憶障害、失語
○不安・焦燥感にかられる
○暴言・暴力、徘徊
などが見られ、日常生活に支障をきたすようになります。
◎少しでも気になったら、認知症チェックリストを試してみましょう。(チェックリストは市公式Webサイトをご覧になるか地域支えあい課まで)
早期発見が大事
認知症の種類の中で最も多いアルツハイマー型認知症は、早期発見が大切で、薬により進行を遅らせることができると言われています。
また、本人や家族が認知症への理解を深め、病気と向き合い話し合う時間ができるので、今後の生活に備えることができます。
地域で支える人がいます
▽認知症カフェ
認知症の人やその家族、専門職、地域の人が交流し、情報交換をしている認知症カフェ。市内で毎月、開催されています。関心のある方なら誰でも参加できるので、一度訪れてみませんか。
▽認知症サポーター
市内には認知症について正しく理解し、できる範囲で手助けをする約14,000人の認知症サポーターがいます。金融機関、警察といった団体向けだけでなく、誰でも参加できる養成講座も開催しています。
周りの人や自分が認知症かもと心配になったら
▽かかりつけ医
患者の状態を熟知しているかかりつけ医。変化に敏感で、認知症についても気軽に相談することができます。
▽高齢者サポートセンター
市内に15カ所あり、社会福祉士、主任ケアマネジャー、保健師などの専門職員が、健康や介護の相談などの支援を行っています。
問い合わせ=TEL047-712-8545介護福祉課
▽認知症初期集中支援チーム
認知症(疑いのある方を含む)とその家族を支援するチーム。 約6カ月の支援期間の中で、適切な医療・介護サービスの案内や、生活環境の改善・ケアについてのアドバイスなどを行います。
本日、市川市末広自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて
市川市加藤新田行徳総合病院に通院治療をされ戻りました。