千葉市 ソーラーシェアリング事業の支援サービス

千葉市

自然電力と千葉エコ、ソーラーシェアリング事業の支援サービスを共同提供

 

自然電力グループのjuwi(ユーイ)自然電力オペレーション(東京都文京区)は2018年8月9日、千葉エコ・エネルギー(千葉市)と共同で、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)向けのオーダーメイド型のメンテナンスサービスを提供すると発表した。

ソーラーシェアリングは農業と太陽光発電事業を1つの土地で同時に行うことにより、農業収入だけでなく売電収入も得る営農モデルだ。農業従事者に継続的な売電収入があることから、農業人口の減少防止や耕作放棄地の再生といった地域の課題解決につながると期待されている。

農林水産省では未利用等の農地活用を目指し、2013年、2018年と一部規制を緩和した。以降、太陽光発電などの自然エネルギー発電設備を設置するための農地転用許可の実績件数は年間約1万件まで増加しているという。

一方で、2017年3月時点でソーラーシェアリングを目的とした新規農地転用許可は全国で1182件、農地面積ベースは農地330.9ha(ヘクタール)の普及にとどまる。その理由として、営農型太陽光発電が認められるためには発電しながら営農が成り立つことが条件でありながら、発電事業と営農の両方のノウハウや経験を備えている事業者が限られていることが挙げられるという。

juwi自然電力オペレーションは、メガソーラーのO&M(運営・保守)実績が多数あるとともに、自然電力グループとしては自社で発電所を開発・建設し、運営・保守を行うなど、自然エネルギー発電事業全般におけるノウハウや経験をもつ。千葉エコ・エネルギーはソーラーシェアリングの農業支援についての実績があり、同社が保有する発電所で、発電と農業両方の事業を行っている。

こうした両者のノウハウを活用して提供するオーダーメイドメンテナンスサービスは、ソーラーシェアリングに興味を持っている事業者・営農希望者・投資家のマッチング、資金調達、事業支援、O&Mなど、初期段階からソーラーシェアリング事業の実施までの全てを含むサービスとなる。発電事業の経験がない農業従事者にとってもソーラーシェアリング事業を開始しやすくすることで、市場の拡大と地域の課題の解決に貢献することを目指すとしている。