行川アイランド跡にホテル 閉園から17年、共立メンテ建設へ
2001年に閉園した勝浦市内の大型観光施設「行川アイランド」跡地に、新たに宿泊施設を建設する計画が進んでいることが22日、千葉県や同市への取材で分かった。同市によると、今年5月に事業者が示した計画では、6階建てと7階建てのホテルを1棟ずつ建設し、敷地内を周遊する列車も走らせる予定という。
事業者はかねてから跡地を所有していた共立メンテナンス(東京)。全国にビジネスホテル「ドーミーイン」を展開するほか、千葉県内では道の駅「保田小学校」(鋸南町)の運営を町から請け負っている。
計画地は南房総国定公園の区域に含まれており、事業着手には県の認可が必要。面積や最大宿泊者数などの規模については、29日の県環境審議会などを経て、早ければ11月中にも決定。その後、事業者が詳細な設計に着手する見通し。
勝浦市の猿田寿男市長は15年の市長選で跡地開発事業の支援を公約に掲げて無投票再選したことから、計画の進展を歓迎。地元では閉園以来、再開発を待ち望んでおり、猿田市長は「市は地方創生に積極的に取り組んでおり、(施設ができれば)雇用の確保や観光振興が大いに期待できる。早急に事業に着手してほしい」とコメントした。