市川市
都心~臨海部のBRT、五輪にプレ運行 2022年度に本格運行へ 名称募集を開始
環二整備などにあわせて運行拡大
東京都都市整備局は2018年8月29日(水)、「都心と臨海地域とを結ぶBRTに関する事業計画」の改定版を発表しました。
東京都は運行事業者の京成バス(千葉県市川市)とともに、虎ノ門、新橋駅と晴海、東京国際展示場(東京ビッグサイト)などを結ぶBRT(バス高速輸送システム)の運行を計画しています。今回は、2016年4月に策定した事業計画を、周辺状況の変化を踏まえて改定。さらにBRTの名称を募集します。
これまでは、2017年春ごろに運行主体となる新会社を設立し、2019年に新橋駅~勝どき間を結ぶ「勝どきルート」と、新橋駅~豊洲駅間を結ぶ「晴海・豊洲ルート」の2系統で運行を開始する計画でした。今回の改定では、新会社の設立は2019年度に繰り下がり、運行開始(プレ運行)は2020年度に変更されています。
プレ運行は、築地市場跡地の環状2号線地上部道路の開通(2019年度末)後から2020年の五輪期間中にかけて実施。「プレ運行(一次)」として、虎ノ門~新橋駅~勝どき~晴海二丁目間を結びます。五輪後は「プレ運行(二次)」として、虎ノ門~国際展示場駅・東京テレポート駅間の「幹線ルート」と、虎ノ門~晴海二丁目~市場前駅間の「晴海・豊洲ルート」、新橋駅~勝どき間の「勝どきルート」を運行します。プレ運行時は、路線バス並みの表定速度(11~15km/h程度)や運賃(220円)を想定しています。
本格運行はピーク時2000人程度を輸送
本格運行は、環状2号線本線トンネルの開通と選手村をマンションに再整備した後の2022年度以降を予定。新橋駅~晴海五丁目間を結ぶ「選手村ルート」などが加わります。表定速度はLRT(次世代型路面電車)や新交通システム並みの20km/h以上を目標とし、運賃は路線バス以上の金額を、交通系ICカードや乗車券(券売機による事前販売)で収受します。車内での現金のやり取りは廃止します。
輸送力は、全線合計で平日ピーク時1時間あたり20便、2000人程度(片道)を目指し、さらに将来的には5000人程度を視野に入れます。運行時間は早朝5時台から深夜24時台までを検討します。
2018年度はトータルデザインの検討や停留施設などを設計。2019年度は新会社の設立とともに、停留施設などの施工を開始します。
東京都都市整備局はこの“都心と臨海地域を結ぶBRT”の名称募集を開始。ウェブサイトや電子メール、FAX、郵送で2018年9月18日(火)まで受け付けています