アジア大会で日本に及ばず3位 「お家芸」まで崩れ目標達成ならず
ジャカルタ・アジア大会は2日午後7時(日本時間同9時)から、インドネシアの首都ジャカルタのブンカルノ競技場で閉会式を行い、16日間の熱戦に幕を下ろす。
韓国選手団は今大会、金49個、銀58個、銅70個を獲得して3位。1日に行われたサッカーと野球の決勝ではいずれも日本を相手に勝利を収め、金メダルを獲得するなど、最後まで奮闘した。
ただ、金メダル65個以上を獲得し、1998年のタイ・バンコク大会から6大会連続の2位を目指すとした当初の目標には大きく及ばず、日本に2位の座を譲り渡した。
陸上や競泳などが依然として弱い上、これまで韓国の「お家芸」とされたテコンドーやアーチェリーなどの不振も重なってメダルレースで勢いがつかなかった。
48個の金メダルがある陸上と41個の金メダルがある競泳で、韓国はそれぞれ1個の金メダルを獲得するにとどまった。
一方、日本と中国は成果を挙げながら、世代交代も順調に進めている。
日本は陸上で金6個、競泳で金19個を獲得した。中でも競泳女子の池江璃花子は日本の躍進を象徴する存在だ。18歳の池江はアジア大会で1大会最多となる6個の金メダルを獲得し、20年の東京五輪でも金メダルの期待が高まっている。
韓国の大韓体育会(韓国オリンピック委員会)は特定競技に対する依存度を減らし、陸上や競泳など、さまざまな競技でメダルを獲得できるよう、選手を育成しなければならない。今大会で昔から指摘されてきたこの課題を改めて実感したと言える。
李起興(イ・ギフン)大韓体育会会長は「東京五輪では戦略的に選択と集中をしなければならない。これからは基本パラダイムを変える必要がある。学校の体育とスポーツクラブを活性化させ、これを土台にエリート選手を供給するシステムへと変えるべきだ」と強調した。
次回のアジア大会は4年後の22年に中国・杭州で行われる。