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「ひと安心」「便に乗れるのか」=鉄道、空の便一部再開―駅と空港は大混雑

地震による停電でストップしていた鉄道や空の便が7日、一部で再開した。

利用客から安堵(あんど)の声も聞かれたが、駅や空港は大混雑し、長い列ができた。

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札幌市営地下鉄は同日午後、全線で再開。同市豊平区の清掃員の女性(39)は「朝は同僚がつかまえたタクシーに乗せてもらい通勤した。(再開まで)1週間はかかると懸念していたので、よかった」と話し、市中心部の大通駅から家路に付いた。

路面電車を利用する大学職員の清野浩昭さん(52)は「出勤は約1時間半歩いた。とりあえずよかったが信号も復旧してほしい」と語った。

JR北海道は午後、国内線の運航が再開された新千歳空港(千歳市)と札幌を結ぶ快速エアポートなど一部を運行。札幌駅改札口には長い列ができ、出張で来ていた山口県の大学教員の男性(57)は「思ったより早く再開した」。旅行で来ていた千葉市の大学生高橋春孝さん(20)は「とにかく帰りたい」と話し、フェリーに乗るため同空港から苫小牧市まで約20キロを歩くという。

新千歳空港には大勢の人が詰め掛け、熱気でむせ返る暑さに。搭乗手続きの長蛇の列に並んでいた愛知県豊田市の山崎幹広さん(60)は「5日の台風を避けるために6日に帰ることにしたが、まさか地震が起きるとは。本当に乗れるのか」と話し、額の汗をぬぐった。

同じく名古屋行きの便に搭乗予定という30代の夫婦は、生後8カ月の娘連れ。札幌市でおむつや離乳食を欠き困っていたところ、商店街の店がわざわざ開けてくれたといい、「大変だったけど優しさにも触れることができた」と話した。

観光に来ていた神戸市の女性(47)と大学生の娘(19)は、遅々として進まない列に「きょうも帰れないかもしれない」と天を仰いだ。長時間待ちに具合を悪くしたのか、救急隊にストレッチャーで運ばれる高齢女性もいた。