千葉市
Tリーグが10月開幕へ初のPRイベント 吉村真晴「多くの方に伝えていきたい」
10月に開幕する卓球の新リーグ「Tリーグ」は8日、千葉市のイオンモール幕張新都心で「“世界を体感”卓球イベント Presented by AEON MALL×T.LEAGUE」を開催した。
Tリーグが開幕に向けたPRイベントを主催するのは初めてで、男子の「T.T彩たま」から坂本竜介監督(33)と吉村真晴(25)、「琉球アスティーダ」から松平賢二(29)が出席。エキシビジョンマッチや一般参加者との対決、トークショー、抽選会など、約3時間に渡って交流に取り組んだ。
この日はショッピングモールの中央にある吹き抜けのスペースを使ったイベントとあって、異なるフロアや通りがかりの買い物客が思わず足を止める場面も見られ、のべ800人が集まった。普段の講習会や卓球教室とは違った光景に、吉村は「基本的にはみなさん卓球のイベントということで来てくれるけど、こういったところは圧倒的に一般の方が多い。その視線をどれだけこっちに向けられるかが一つのミッションだった」と得意のアップダウンサーブなど、プロの技を惜しげもなく披露した。
世界選手権など国内外で数多くの大会に出場してきた松平にとっても、ショッピングモールでのイベントは初体験だった。「知らない人が見て、ちょっと面白そうだなと興味を持ってもらえたら」と、「大まじめにふざける」をテーマに珍プレーや軽妙なトークを連発。参加者とも積極的にコミュニケーションを図り、「フェンスが低かったのはすごい助かりました。かなり近いところで体感してもらえて、やりやすかった」と笑顔で振り返った。
Tリーグは男子が10月24日に「木下マイスター東京」と「T.T彩たま」が、女子は25日に「日本生命レッドエルフ」と「TOP名古屋」が対戦し、東京・両国国技館で開幕する。歴史的な瞬間が1か月半後に迫っているが、吉村は現段階でのリーグの認知度に「一般の方にまだまだ知られてないのが現状だと思っています」と危機感を抱く。
「それをこうやって、いろんなイベントで伝えていくのが僕たちの仕事でもある。やれることはどんどん積極的にやっていって、Tリーグという存在を1人でも多くの方に伝えていけるようにしたい」。吉村の決意に、松平も「仰る通りです」と同調。ショッピングモールでの卓球イベント開催の先駆者でもある坂本監督も「監督としての仕事はもちろん勝つことですけど、卓球界を盛り上げることが自分の一番の役割だと思っている。リーグ全体を盛り上げたいし、見に来てくれた方、卓球に携わる方がみんな幸せになるような仕組み作りを考えていきたい」と熱い思いを語った。
リーグ関係者も「今回を第1弾として、これからもさまざまな形で考えています」と、今後も全国各地で普及やPRイベントを検討していることを明かした。