松戸市   「無印良品の家」出店 茨城県内初

松戸市    「無印良品の家」出店 茨城県内初、つくばに11月

 

「無印良品」ブランドを展開する良品計画の子会社で、住宅部門を手掛ける「MUJI HOUSE」(本社東京)は11月1日、つくば市島名香取台に茨城県内初となる「無印良品の家」つくば店をオープンする。同店のモデルハウス「窓の家」は、耐震・耐久性の高い構法を採用。自由に窓を配置できる上、ライフスタイルの変化に応じて間取りを柔軟に変更できるのが特徴だ。

同社とネットワーク・パートナー(FC)契約を結ぶハウスコンセプト(千葉県松戸市)が運営する。

無印良品の家のコンセプトは「永く使える、変えられる」。全ての建物について、構造の耐久性を数値で示す構造計算が行われる。ハウスコンセプトによると、モデルハウスは木造2階建てで、延べ床面積は約78平方メートル。窓の家は「SE構法」を採用し、強度が明確な柱と梁(はり)を専用の金物で接合している。壁に頼らずに建物を支えるため、窓枠や桟を気にせず自由な場所に窓を設けることができる。断熱性については、柱などの構造材の外側をウレタンで包む外張り断熱と、構造材の間にセルロースを詰める充填(じゅうてん)断熱の「ダブル断熱」を標準仕様とする。断熱性能を示すUA値は、国が2020年に義務化予定の基準をクリアする。

窓には樹脂アルミ複合サッシと3層のトリプルガラスを採用。樹脂アルミ複合サッシは外側がアルミ、内側が樹脂でできており、外の冷たい空気を室内に伝わりにくくして結露を抑える。

さらにSE構法を生かし、住宅内の仕切りを少なくするとともに吹き抜けを設ける。将来の家族構成や、ライフスタイルの変化に合わせて間取りを柔軟に変更できるようにした。三角屋根の外観は、軒を出さないことで洗練された印象を与えるデザインとした。

「MUJI」は窓の家のほか、柱の木目などを生かした「木の家」、都市型3階建て住宅「縦の家」の計3商品を展開している。つくば店では3商品とも取り扱う。

同社は窓の家について「欲しい場所に、壁を切り取るように窓を開けることが可能」と説明。その上で「窓から見える風景を一枚の絵画のように楽しむことができる」としている。