日本最大の”ヘリ空母”に密着!緊迫インド洋に中国の影
今回は、経済成長が進む「インド」とそれを取り巻く「インド洋」の情勢。日本、中国、インドの3国が絡む覇権争いの“現状“を伝える。
日本vs中国!インドで家電戦争が勃発
今、最も活気に溢れる国のひとつ、インド。経済成長率が7%を越え、13億人に達する人口はまもなく中国を抜き、世界1位に躍り出る。番組ナビゲーターの鎌田靖と片淵茜アナウンサー2人がやって来たのは多くの人でにぎわうスマートフォン専門の市場。今やインドは、年間1億2千万台以上を出荷する世界2位のスマホ大国だ。
テレビ東京/未来世紀ジパング
インドでは、日本で人気の「Apple」もシェアはわずか1%。人気があるのは中国の新興スマホメーカー「シャオミ」で、シェア30%を占める。人気の秘密は価格の安さだけではなく、インドで生産されていることだ。インドでは「メーク・イン・インディア=インドでつくれ」を政策に掲げ、積極的に海外企業の工場を誘致。海外企業の進出意欲とかみ合い、成功をおさめている。
テレビ東京/未来世紀ジパング
続いて家電販売店をのぞいてみると、ここでも海外メーカーがインドで製造した品が並んでいた。インドでは、洗濯機や冷蔵庫の普及率が20%以下とまだ低く、人々の暮らしが急速に豊かになりつつある今、こうした白物家電の需要が高まっている。人気があるのは中国最大手「ハイアール」で、この1年で売り上げは50%増。これを迎え打つ日本企業が「パナソニック」だ。“カレーモード“を備えた洗濯機など、インドならではの付加価値で勝負かける。
テレビ東京/未来世紀ジパング
中国へのけん制?インド洋を舞台に日本が“攻め“
10月、インドの南東に位置するスリランカ沖に現れたのは、海上自衛隊の「かが」。日本最大のヘリ搭載型護衛艦だ。現在スリランカは中国が進める経済圏構想「一帯一路」政策のもと、中国の投資が進み、その影響力が強まっている。中国からの巨額の借金を返済できず、建設した港を今後99年もの間、中国へ貸し出す事態になっているのだ。今回、護衛艦「かが」へ番組取材班の同行が許された。「かが」は艦隊全体を指揮するいわば中枢の船。中でも限られた隊員しか入れない「CIC=戦闘情報指揮所」にカメラが入った。
出港直前、隊員たちが一斉に双眼鏡をのぞき、何かを追い始める。目の前に現れたのは中国の軍艦。近くには潜水艦もいる可能性が高いという。取材班にも緊張が走る。