船橋市
船橋に猫カフェ ペットシッター女性が開業、世代問わず猫と触れ合える場に
「猫かふぇ 和風猫本舗」(船橋市高根台7、TEL 047-461-7688)が、新京成線高根公団駅近くにオープンして約3カ月を迎えた。
店主は、介護施設の施設長からペットシッターに転身した金井美穂さん。金井さんは介護施設での勤務時代、施設の利用者が高齢のためペットの世話ができなくなるケースに出合うたびに心を痛めていたという。東日本大震災の際は、行き場を失った動物たちの命をつなぐボランティアに参加し、「改めて動物たちの命の尊さを感じ」、ペットシッターとして独立。今回、ペットシッターの活動と並行して同店を開業した。
開業の目的について、「ペットを飼うことが難しい高齢者が、動物とのんびり触れ合うことができる場所をつくりたい」と金井さん。高根公団に住む高齢者が多いことが同所での開業の決め手になったという。
店舗面積は約7坪、最大8人まで入店可能。入店すれば店内にいる猫10匹と自由に触れ合える。いずれも金井さんが保護してきた猫や、自身で世話をするのが難しくなった知人から託された猫で、猫それぞれの特徴などを記したプロフィールも掲示する。
店は和のテイストで、店先にはのれんを掛け、スタッフのユニホームは作務衣(さむえ)。金井さんが着付けの講師も務めてきた経験から取り入れたという。
利用料金は1時間=1,000円(1ドリンク付き)。ケーキやドリンクのほか、アルコールを楽しみながら猫たちとくつろげる。「抹茶と豆乳のチーズケーキ」や「チョコフォンダンショコラケーキ」(以上380円)が人気だという。
金井さんは「子どもたちにも遊びに来てもらい、ペットを飼うことの難しさや責任感も伝えていきたい」という使命感も抱き、「千葉県は特にペットの殺処分が多い地域でもある。今後はここを拠点として不幸なペットを減らすための情報発信などにも取り組んでいきたい」と話す。
営業時間は10時~20時。火曜定休。ペットシッターの相談にも応じる。