韓国病院火災、「安全な国づくり」公約の文政権に打撃

韓国病院火災、「安全な国づくり」公約の文政権に打撃

 

韓国・慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミリャン)市で26日に発生したセジョン病院の火災は、入院患者ら37人が死亡し、136人が重軽傷を負う「最悪の惨事」(聯合ニュース)になった。韓国では昨年12月、サウナなどが入った8階建てビルが全焼し、29人が死亡したばかり。相次ぐ大火は「安全な国づくり」を公約していた文在寅(ムンジェイン)政権にとっても打撃だ。
病院火災で37人死亡、136人けが 韓国南部
「恐ろしいほど黒い煙がたくさん出た。私もよく行く病院だったのに」
その朝、消防ヘリの音で火災に気づいたという近所の主婦、チョ・ミエさん(42)は出火当時を振り返った。病院に入院していた知人が亡くなったという。
チョさんは「この前、(忠清北道(チュンチョンプクト))堤川(チェチョン)で29人が亡くなる火事があったばかり。こんな惨事はもうなくしてほしい」と話した。
病院前で塗料販売店を経営し、出火を目撃した金鐘苑(キムジョンウォン)さん(64)は「スプリンクラーが設置されていたら、これほど大きな被害は出なかったのではないか」と話した。
セジョン病院は現行の法律ではスプリンクラーの設置は義務づけられておらず、実際スプリンクラーは設置されていなかった。記者会見した病院長は「患者やご家族の皆さんに本当に申し訳ない」と謝罪した。