千葉市「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」

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東邦銀行が基幹システム移行検討 加盟行と連携強化でIBM製に

東邦銀行は、同行の次期基幹系システム(勘定系システム)について、同行や千葉銀行(千葉市)など地銀6行が加盟する「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」が共同化を進める日本IBM製システムへの移行に向け、本格的検討を始めた。東邦銀行が23日に発表した。

同行は、2003(平成15)年から富士通製の「PROBANK」と呼ばれる基幹系システムを使用。一方で、同アライアンス加盟の千葉、中国(岡山市)、第四(新潟市)の3行は日本IBMと構築した基幹系システムの共同化に取り組んでおり、同じ加盟行の北洋(北海道)も参加に向けた検討を始めた。

東邦銀行も共同化に参加することで、加盟各行との連携強化を図るほか、IT環境の効率的な整備や先進的な商品開発の迅速化などにつなげたい考えだ。また将来的に、加盟各行間での一部事務の共同化なども視野に入れている。

同行はシステム移行の詳細な検討を進め、19年度上半期までに共同化への参加を最終的に判断する方針で、23日付で行内に共同化への検討を進める専門部署を設置した。システム移行には準備などに十分な期間が必要となるため、現時点では導入の時期などは未定としている。