ガソリン、8週連続150円超 専門家「夏休み中続く」
レギュラーガソリンの価格が、1リットルあたり150円を超える水準で高止まりしている。日本エネルギー経済研究所石油情報センターが19日に発表した17日時点の全国平均は、前週より0・3円高い152・3円。150円超は8週連続で、1年前に比べると20円ほど高い水準だ。
産油国の政情不安に伴う供給不安に加え、夏の行楽シーズンはガソリン需要が増えることから、専門家の間では「夏休み中は150円台が続く可能性が高い」との見方が多い。
原料となる原油の国際的な指標、「米国産WTI原油」の先物価格は、6月下旬から7月上旬にかけ1バレル=70ドル以上で推移。足元も60ドル台後半を保つ。
米国が5月、イラン核合意からの離脱を表明。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど主な産油国が6月に合意した増産は、その規模が、市場の予測を下回った。南米ベネズエラやアフリカのリビアなどでも原油の生産が停滞しており、供給への不安が残る。