千葉市    幕張メッセ148

千葉市      幕張メッセ

         千葉市美浜区中瀬2-1

 

スマホ口臭診断、レジなしコンビニ…話題満載CEATEC

報道陣に15日公開された家電とITの展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」の会場では、レジが無人化された「7年後のコンビニエンスストア」や人工知能(AI)を活用した画像認識技術など数多くの未来像が紹介された。各社は技術開発を進め、実用化を急いでいる。

ローソンが提案した新型店舗の目玉は「ウォークスルー決済」。利用客が商品を手にしたままゲートをくぐるだけで支払いが済むシステムで、レジでの現金の受け渡しが不要になる。商品一つ一つに取り付けた電子タグ「RFID」の情報をゲート側のセンサーで読み取る仕組みだ。

このほかローソンは店員の代わりとなる映像の店員「バーチャルクルー」も公開。搭載されたAIが利用客の購入履歴などを元に商品を勧めるなどするという。

三菱電機は自動車のバックミラーでは識別できない100メートル後方の車両をカメラで認識する技術を展示。自動運転技術への活用を目指す。日立製作所は観光地に設置した複数のカメラで通行人を撮影し、AIを使って服装や髪形から個人を識別。人の流れを可視化して、バスの路線や道路などを作った場合に観光客の動きがどのように変わるかなどを分析するシステムを開発中だ。

また、ライオンは口臭予防という意外な分野への先端技術の活用を提案。口の中をスマートフォンで撮影して舌の色を分析し、口臭レベルを3段階に区分する技術を披露した。飲食店など接客業向けに売り込みたい考えで、担当者は「状態に応じた口臭ケア方法も提案していきたい」という。

一方、KDDI(au)はドローン(小型無人機)などで撮影した映像を大型スクリーンに映し、ゴーグルなしでも仮想現実(VR)を体験できる技術を展示した