千葉市 「房総相撲博覧会」
房総ではかつて草相撲が盛んに行われ数多くの力士を輩出した他、江戸に近いこともあって華やかな相撲興行も各地で行われました。企画展「房総相撲博覧会」では、古くから千葉県内各地で行われてきた祭礼やお盆等での相撲行事、江戸時代の相撲興行のほか房総が排出した4人の横綱や現在県内にある相撲部屋まで幅広く紹介しています。
房総相撲博覧会(千葉市:千葉県文書館)
中でも、およそ180年前に現在の東金市で実際に使用された相撲興行の願書と板番付けで、この二つが揃って残っているのは全国的にも珍しいということです。この板番付けは保存状態がよく当時の地元力士の名前が知ることができる貴重な資料となっています。このほかにも天保水滸伝の登場人物である飯岡助五郎に宛てられた相撲世話人書状や、千葉にゆかりのある力士の錦絵など貴重な資料およそ130点を揃えています。
房総相撲博覧会(千葉市:千葉県文書館)
この企画展「房総相撲博覧会」は3月10日まで千葉県文書館で開催されています。