千葉市   「第62回こども県展」

千葉市      「第62回こども県展」

個性豊か力作ずらり 開幕後初の週末にぎわう 千葉県立美術館

 

千葉市中央区の千葉県立美術館で開かれている県内最大規模の絵画公募展「第62回こども県展」(千葉日報社主催、県教委など後援)は9日、開幕後初めてとなる週末を迎え、多くの家族連れでにぎわった。会場には、壁面いっぱいに児童生徒の力作が所狭しと展示され、作品と記念撮影する親子らの笑顔と歓声があふれた。

同展は次代を担う子どもたちの個性を育むことを目的に毎年開催。今回は県内の小中学校計682校から10万9122点の応募があり、地区審査、中央審査を経て、特別賞や特選などが決まった。

会場には、季節の花々や昆虫、プールや校外学習など学校生活の一コマを感性豊かに描いた独創的な作品が壁一面にびっしりと並んだ。自らの作品を見つけ、誇らしげに指さす子どもの姿も。

国語の教科書に載っていた「天にのぼったおけや」の物語を描いて入選した八千代市立大和田小1年の佐藤大地君(6)は、おけ屋さんが空を飛んでいる場面を画面いっぱいに表現。「傘の骨の部分を工夫して描いた」と笑顔をこぼした。

市原市立国分寺台小1年の岡林琥二朗君(7)は、鴨川シーワールドで見たシャチの泳ぐ様子を躍動感あふれるタッチで描き入選に輝いた。「シャチの勢いや、水の動きを描くことができた」と話し、自身の力作と記念撮影をしていた。

同展は17日まで(11日は休館日)。小学生の入選作は多数のため2部制で展示され、1~3年生がきょう10日までで、4~6年生が12~17日。特別賞・特選・準特選と中学生の入選作品は会期中展示される。入場無料。