千葉市   かつて千葉市は日本一の消費地だった

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かつて千葉市は日本一の消費地だった 海苔は米のほか“パン“で消費拡大を

 

つやつや輝き、香ばしい香り、ふっくらとしたパンの中身には千葉市緑区・土気地域で長年栽培されてきた「土気からし菜」。さらにもう一つ千葉市と深い関わりのある食材を使用しています。それは…“海苔”です。

西暦別のランキング
千葉市はもともと海苔の消費が盛ん
千葉市は「都道府県所在市および政令指定都市海苔消費金額ランキング」で、2011年から3年間連続で日本一海苔を消費した都市なんです。しかし、その後のランキングでは首位から遠ざかりことし1月から7月までの調査では5位まで下がっています。この結果に…

千葉県海苔問屋協同組合 理事長 飯塚さん
千葉県海苔問屋協同組合 理事長 飯塚さん
「プロの中でも香りは全国一と言われている食べてもらえないのがとても残念です。」

こう語るのは海苔を販売して34年の飯塚さん。県内の海苔販売店37社が加盟している千葉県海苔問屋協同組合の理事長です。

飯塚さん
「約200年前からチバのりは続いております。千葉市も幕張、稲毛、検見川、蘇我の方の海辺で盛んに海苔養殖が行われていた埋め立てにより現在は海苔の養殖は行っていませんが、昔から地域の人たちに親しまれています。」

海苔の消費額が減ってしまった原因として消費の仕方、海苔の食べ方が変わった事が大きいそうです。

飯塚さん
「海苔の用途は大きく3つあって、進物用いわゆる贈答品、家庭用、業務用、昔は進物用家庭用で6割以上消費、今は業務用途で6割消費されている消費需要の変化、コンビニのおにぎりに代表されるがのり単独で消費されることが減りました。美味しいちば海苔を沢山の方に食べていただけるように、生浜高校さんと取り組みを始めております。」

千葉県立生浜高等学校 ビジネス研究同好会
千葉県海苔問屋協同組合とタッグを組み海苔を使ったパンの開発に取り組んだのは千葉県立生浜高等学校のビジネス研究同好会。「千葉市海苔消費量日本一応援プロジェクト」を発足し地域のイベントに参加するなど海苔のPR活動を積極的に行っています。

千葉県立生浜高等学校 青木先生
千葉県立生浜高等学校 青木先生
「生徒に一つでも活動の場を与えたかったという所、商品開発、高校生の斬新なアイデアで地域が元気になるような商品を作ろうという所から始めて、千葉市の海苔を応援するという所で今に至ります」

パンの開発製造・販売方法などの専門的な知識は千葉市で人気のベーカリー「クロワッサンフレール」の協力を仰ぎ、完成したパン「土気からし菜知ってっか?」は10月27日に開かれた生浜高校の文化祭「しほた祭」で初めて販売されました。そして海苔の風味がすごく伝わると大好評だったパンは生徒たちの熱意のこもった接客で文化祭では100個を売り上げることが出来ました。

生地に海苔を練りこんだパン
お客さん
「入っていた海苔が海苔の感じが強くて美味しかったです。」
「海苔の香りがすごく強くて、風味がすごく伝わってくる」

販売する千葉県立生浜高等学校の生徒ら
生徒
「お客さんと接した時に、美味しかったとお礼を言ってくださった時に、やって良かったと思います。」
「協力していただいている方々に、もっと売り上げを伸ばして恩返しをしていきたい」

販売を通してお客さんと直接ふれあう事で一段と成長したビジネス研究会の生徒たちさらに消費拡大活動に対する想いも強くなりました。

生徒
「凄い誇れる事なので、一位に戻したい気持ちはありますね。」
「もちろん消費額ですね一位を奪還できるように頑張ります。」