千葉市   ロシア極東に登場したラーメン店

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ロシア極東に登場したラーメン店で驚いたコト 「水が無料なんです」

ロシア極東のウラジオストクでこの秋、日本のラーメン店が入れ替わりで試験営業する機会があった。宮城県からは仙台市の名店「麺屋政宗」が登場。店側が異国の地での手応えを得るとともに、現地在住の日本人の反応も上々だったようだ。

ラーメン店の試験営業は日本政府がが示した経済協力プランに沿ったもの。農林水産省がウラジオストク中心部のビルの一角を借り、調理機器をそろえた。伸和ホールディングス(札幌市)が運営する「ラーメン鶏源」、「麺や琥張玖」(同)、アール(宮城県名取市)の「麺屋政宗」、なりたけ(千葉市)の「こってりらーめん なりたけ」が入れ替わりで出店した。

「しょうゆラーメンお待たせしました」

ロシア人の女性店員が湯気の立つどんぶりを次々と運ぶ。主に調理するのは日本人だが、麺の湯切りなどは、調理免許を持つ現地スタッフが担当することもある。

出店した仙台市の「麺屋政宗」は約20席の店内を満席にした。魚介系のスープがベースのしょうゆラーメンは1杯600ルーブル(約1200円)。現地のランチ相場としては、やや割高だが、運営するアールの丹野浩行代表取締役は「材料の運搬をするにはアクセスが良く、人件費も安い。採算にめどが立ちそう」と語った。

海外長期滞在者にとって、日本食レストランの存在は貴重だ。言語、生活文化、交通手段、食習慣…。慣れない生活のなかで、ふと母国、そして母国の味が恋しくなる瞬間が、誰しもあるものだ。

極東連邦大学(ウラジオストク)国際関係学部4年の小泉悠さん(22)は、ウラジオストク滞在5年目。たまには日本食が食べたくなるときもあるという。小泉さんは「麺や琥張玖」を訪れた。

注文したのは味噌ラーメン。1杯500ルーブル。日本円で1000円弱だ。

「麺もスープも日本のものと変わらないし、味はよかったけど、量は少なく感じた」。ロシア人の友人にとっては「麺は固めに感じた」という。

日本人店員がいたこともあって、サービスも一般的な日本の店舗と変わらない。印象に残ったのは水が無料だったことだという。ウラジオストクにある別のラーメン店では、水は1杯目が無料だが、2杯目以降は料金がかかり、別のドリンクを勧められることもある。水が何杯でも無料なのは日本に住んでいれば当たり前と思いがちだが、海外では事情が違う。こうした何気ないサービスが「ロシアでは貴重」と感じるという。

日本食レストランで「ラーメン」を注文すると、似ても似つかない“現地化”した料理が運ばれてくることも少なくない。小泉さんの「琥張玖」への総合評価は、「キリル文字の“ラーメン”ではなく、カタカナで書く“ラーメン”」。本物の味、ということだ。

「ラーメンが食べたいときにそれなりの価格で食べられるのはありがたい」

長期滞在者には恋しい母国の味。現地の食を堪能するのはもちろんだが、ほっと一息つける“舌のよりどころ”が増えることを、在外邦人は願っている。

 

本日、千葉市稲毛区あやめ台自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

浦安市舞浜ディズニーリゾートに行かれました。