千葉市
三菱自動車、ビッグマイチェンした新型「デリカD:5」の予約開始。約385万円から
三菱自動車工業は11月21日、2018年度内に発売を計画しているビッグマイナーチェンジを行なった新型オールラウンドミニバン「デリカD:5」の予約受け付けを開始した。価格は約385万円~425万円(予定)。新型デリカD:5は2019年1月11日~13日に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催される「東京オートサロン 2019」に参考出品される。
新型デリカD:5ではフロントデザインを一新するとともに、これまで要望の多かった予防安全装備を追加。エンジンは2.2リッターディーゼルターボのみの設定とした。グレードは「M」「G」「G-Power Package」「P」に加え、新設定となる洗練されたモダンなイメージの「URBAN GERE(アーバンギア)」のG、G-Power Packageを展開。
なお、最高出力110kW(150PS)/6000rpm、最大トルク191Nm(19.4kgfm)/4200rpmを発生するガソリン仕様の直列4気筒SOHC 2.0リッターエンジン搭載モデルは、これまでのものを継続販売する。
■ディーゼルエンジンに「尿素SCRシステム」初採用
パワートレーンは現行車よりも最大トルクを5%向上させた、最高出力107kW(145PS)/3500rpm、最大トルク380Nm(38.7kgfm)/2000rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.2リッター直噴ディーゼルターボ「4N14」型エンジンを搭載。AdBlueを用いてディーゼルエンジンの排出ガスを浄化する「尿素SCRシステム」を三菱自動車として初めて採用した。
トランスミッションには、ワイドかつクロスレシオ化した新開発の8速スポーツモードATを採用して、低速からトルクフルな走りを実現。燃費と動力性能を高めた。
パワーステアリングはこれまでのラック&ピニオン式から、デュアルピニオン式の電動パワーステアリングに変更。初期操舵からのしっかり感を確保するとともに、モーターによる違和感を少なくしてより自然な操舵フィーリングを実現。低速時の操舵力を低減して取りまわし性を向上させた。
■エクステリアでは新世代のフロントデザインコンセプト採用
エクステリアでは、新世代のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」やマルチLEDヘッドライトを採用して、ひと目で“新型デリカD:5”と分かる特徴的なエクステリアに変更した。
また、リアコンビネーションランプをリアゲートガーニッシュと連続性を持たせたデザインとすることで、ワイド感や安定感を表現。テールゲートを外側いっぱいまで光らせることで、特徴的なデザインとした。
デリカD:5 アーバンギアのエクステリアは、専用デザインのソリッドでクリーンなフロントメッキグリルと、ワイド感と安定感のあるフロントバンパー、ドアガーニッシュにより、ダイナミックな塊感を表現。また、マフラーの切り欠きを廃したリアバンパーと、洗練されたイメージのリアゲートガーニッシュ(クリア)を採用して、モダンでクリーンなスタイリングを演出した。
ボディカラーは新開発の「エメラルドブラックパール」のほか、歴代「デリカ」で採用してきたグリーンを継承して、デリカらしさを引き立てる2トーンの「エメラルドブラックパール×アイガーグレーメタリック」をテーマカラーとした。
■インテリアにも新コンセプト採用
インテリアでは、走行時に車体姿勢をつかみやすくするとともに、ワイド感に寄与する水平基調の「Horizontal Axis(ホリゾンタルアクシス)」というコンセプトに基づいたインストルメントパネルを採用。
デリカD:5のインストルメントパネルには、サバ杢柄の立体木目を用いることで機能性と上質さを両立。デリカD:5 アーバンギアでは、バール杢を再現して艶の高い青みのある黒木目をアクセントに配したインストルメントパネルを採用した。加えて、ステッチを施したソフトパッドや削り出しの金属が持つ重厚なイメージのセレクトモードダイヤル、立体盤面によるメーターデザインなど、視覚や触覚で分かるしっかり感と上質さを盛り込んだ。
ナビゲーションは、シーンに合わせて自由に操作できる「DELICA D:5 オリジナル10.1型ナビゲーション」をディーラーオプションで用意。大画面ディスプレイをナビ、オーディオ、ツール、アプリの4つのエリアに分割して表示できるほか、各エリアのレイアウトも切り替え可能とした。
シート生地は、動きのある幾何学柄で力強さと躍動感を表現。凹凸のあるラミ付エンボスを施して、丈夫で上質な仕立てとした。また、メーカーオプションの本革シートにはダイヤキルティングを大胆に施し、力強さとオーセンティックな高級感を演出した。
そのほかにも、フロントウィンドシールドに遮音ガラスを採用するとともに、フロアカーペットに遮音材を追加するなど防音性能を強化。ディーラーオプションのフロアマットにも吸音機能を追加して静粛性を高めた。
■安全装備も充実
安全装備については、予防安全技術「e-Assist」を新規採用。前方の車両や歩行者を検知して、衝突の危険があると警報や自動ブレーキで被害を軽減または回避する「衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]」、車線を外れそうになると警報で注意を促す「車線逸脱警報システム[LDW]」、設定した車間距離を保ちながら認識した先行車の加減速や停止などに自動追従して、停止の際は一定時間停止状態を保持する「レーダークルーズコントロールシステム[ACC]」、車両の有無や道路周辺の明るさなどに合わせて自動でヘッドライトのハイビームとロービームを切り替える「オートマチックハイビーム[AHB]」を全車で標準装備。「後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付き)[BSW/LCA]」「後退時車両検知警報システム[RCTA]」を上級グレードに標準装備、一部グレードにオプション装備した。