千葉市   11日にチャリティー演奏会

千葉市

音楽で復興の絆を 11日にチャリティー演奏会 バイオリニスト・加藤玲名さん(千葉市) 【3.11大震災 ちば7年】

“あの日”から7年となる11日、千葉市中央区内でチャリティーコンサートを開く。東日本大震災の翌2012年から毎年開催。募金や売り上げは全額、被災地の小中学校の支援に充ててきた。今も被災地に足を運び癒やしの音色を届けるバイオリニストは、胸に強い思いを秘める。「音楽を通じて復興への絆をつなげたい」

2011年3月11日はオーケストラの東北公演に参加するため、北海道函館市内に滞在。宿泊していたホテルも津波に襲われ1階部分が浸水した。上階に避難して無事だったが、路上の車が濁流にのまれていく光景を目の当たりに。「普通の災害じゃない」と衝撃を受けた。当日はもちろん、予定していた岩手、青森各県内での公演は全て中止になった。

「助けを必要とする人のためにできることをしたい」と使命感に駆られ、同年5月に宮城県石巻市を訪問。避難所になった小学校で演奏した。移動が困難な高齢者が多く、癒やしの音色を届けるため教室を一室一室回った。「今日のこの日を一生忘れません」。演奏後、涙ながらに掛けられた被災者からの感謝の言葉。7年がたつ今でも活動の原動力だ。

翌12年から拠点の千葉市内で、毎年3月11日に復興チャリティーコンサートを開催。これまでに集まった募金などで、所属するライオンズクラブを通じて交流が深まった岩手県釜石市内の小中学校に楽器や給食用備品、校庭用のベンチなどを贈った。毎年自ら現地へ向かい寄贈品を手渡し、児童生徒と共演する演奏会も開いてきた。

昨年4月、ずっと支援してきた同市内の小中学校の新校舎が完成。演奏会を開いて児童生徒と喜びを分かち合った。「校舎ができて一つの節目を迎えた。施設は整ってきたが、心のケアはまだまだ必要だと感じる。音楽を通じ、被災地の子どもたちともっと交流したい」。震災から7年。今後も復興の状況に合わせて何をすべきか考えながら、支援を続けていくつもりだ。

今年のコンサートは11日午後2時半から、中央区のレクサス千葉中央で開催。14年3月に釜石市立釜石東中学校3年生が復興への思いを込めて作詞・作曲し、卒業式で歌った「心 未来(あす)色に染めて」と、千葉中学校音楽部が被災地の小中学生らに向けて作詞・作曲した応援歌「空」などを披露する。同部の生徒らも合唱で参加。また、同市の被災者13人が訪れ、復興の現状や将来への思いを語る。バザーも開催。入場無料。問い合わせは会場(電話)043(247)3100。

バイオリニスト・加藤玲名さん
◇かとう・れな 6歳からバイオリンを始め、桐朋学園高等学校音楽科を経て同大学卒業。「サイトウ・キネン室内楽勉強会」で、小澤征爾指揮のもとコンサートマスターを務めた。現在は中央区で音楽教室を主宰する傍ら、コンサートやテレビドラマ音楽、小中学校での演奏会などで活躍している。第2回東京室内楽コンクール第1位受賞。

 

本日、千葉市稲毛区稲毛自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

千葉市中央区亥鼻千葉大学医学部附属病院に

通院治療をされ戻りました。