千葉市  【柔道】講道館杯 女子2日目展望

千葉市     【柔道】講道館杯 女子2日目展望

 

若手からベテランまで多士済々の女子軽・中量級
11月3、4の両日、千葉・ポートアリーナで開催される講道館杯。2日目の女子は48kg級、52kg級、57kg級、63kg級の4階級が行われる。各クラスとも急成長中の若手から実力者のベテランまで、まさに多士済々の顔ぶれ。初戦から数多くの熱戦、好試合が期待される。

[その4]
大会2日目 11月4日 女子=48kg級、52kg級、57kg級、63kg級

優勝候補筆頭の近藤亜美選手(三井住友海上)。突出した実力と存在感を示したい
48kg級
渡名喜風南(パーク24)と近藤亜美(三井住友海上)が、それぞれ世界選手権とアジア大会で2位に終わり、東京五輪に向けて一時停止。今回の講道館でニューカマーの出現も待ち望まれるが、最有力候補はやはり近藤で、続くのは昨年優勝の遠藤宏美(ALSOK)。背負い投げ、足技、寝技とオールラウンドで、今春の選抜体重別でも2位になった。続いて森崎由理江(宮崎大教員)、山崎珠美(自衛隊体育学校)ら。

若手では学生王者の小倉葵(環太平洋大3年)、同2位の安部風花(環太平洋大1年)らが有望。また、実業個人優勝の坂上綾(三井住友海上)は着実に力をつけている。以上の顔ぶれの中から、渡名喜、近藤の2強の牙城を崩す選手が現れるかに注目したい。

9月の全日本学生を制し、勢いづく立川莉奈選手(福岡大4年)
52kg級
バクー世界選手権では阿部詩(夙川学院高3年)と志々目愛(了徳寺学園職)が、金と銀。また、その前のアジア大会では角田夏実(了徳寺学園職)が頂点を極め、この階級は他のつけいる隙がない状況だ。

しかしポジティブに考えると、彼女たちが不在の大会で勝てば、追撃態勢を構築できるということ。昨年2位で今年の全日本学生を制した立川莉奈(福岡大4年)、実業個人2位の内尾真子(自衛隊体育学校)ら実績のある選手に加え、全日本ジュニア優勝の武田亮子(龍谷大2年)、実業個人女王の甫木実咲(JR東日本)などが今回のタイトル争いを演じそうだ。

8月の実業個人で復帰した松本薫選手(ベネシード)。講道館杯を制して本格的な復活ロードを歩みたい
57kg級
選抜3位のベテラン宇高菜絵(コマツ)、若手で伸び盛りの舟久保遥香(三井住友海上)らが優勝争いを牽引しそう。特に舟久保は寝技に自信を持っており、年齢的にもそろそろ本格的に代表争いに参入したいところだ。

将来への期待値では、減量の心配から解放されて現在好調の富沢佳奈と、全日本学生優勝の竹内鈴の東海大1・3年生コンビも元気。富沢は立ち技、寝技とも上質で、竹内はテンポよく立ち技で攻める柔道が特長。そして、大ベテランでは着々と復調の体勢を整えている松本薫(ベネシード)も特筆すべき存在。今大会、大きな注目を集めるのは間違いない。

63kg級
田代未来(コマツ)と鍋倉那美(三井住友海上)はGS大阪からの戦列復帰。したがって、昨年優勝の土井雅子(JR東日本)と3位の津金恵(パーク24)に、18年選抜体重別優勝の能智亜衣美(了徳寺学園職)を加えた3人が優勝候補。土井は立ち技から寝技への連携がうまい。津金はバネを生かした内股を最大の武器とし、能智はオールラウンドな柔道が魅力。

彼女たちに対抗するのが、昨年の57kg級優勝者で階級を上げて参戦する山本杏(パーク24)や、学生チャンピオンの佐藤史織(山梨学院大4年)。佐藤は抜群のスタミナを礎に、手堅い柔道で栄冠を目指す。また、警察柔道界の女子では稀少な全日本強化選手である荒木穂乃佳(兵庫県警察)の安定感ある柔道も、講道館杯の主役に躍り出る可能性を秘める。
大会情報
◇期日
11月3日(土・祝)、4日(日)
※両日とも9時開会、17時閉会予定
◇会場
千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市中央区問屋町1-20/TEL 043-241-0006)
※最寄駅=JR千葉駅、JR千葉みなと駅、京成電鉄千葉中央駅、千葉都市モノレール市役所前駅
◇日程
3日/男子60kg級・66kg級・73kg級・81kg級、女子70kg級・78kg級・78kg超級
4日/男子90kg級・100kg級・100kg超級、女子48kg級・52kg級・57kg級・63kg級
◇チケット情報
指定席2,000円、一般(自由席)1,000円、高校生以下(自由席)500円 ※未就学児無料
【前売販売(イープラス)】
10月9日(火)10時より販売中
【前売販売(全柔連事務局)】
10月9日(火)より11月2日まで、一般と高校生以下のみ代金引き換えで販売(平日10~12時・13~17時)
【当日販売】
両日とも7時45分から大会会場入場券販売場所にて
◇テレビ放映(予定)
3日/NHK BS1 16時~
4日/NHK BS1 15時~