千葉市 巨大地震へ備え万全に 千葉市で九都県市合同防災訓練
千葉市稲毛区の市立轟町(とどろきちょう)中学校で2日、「第39回九都県市合同防災訓練」の千葉市会場訓練が行われた。消防など56機関、約600人が参加し、初期消火訓練やライフライン復旧訓練などを行った。
訓練は午前9時半、同市を震源としたマグニチュード7・3、震度6強の直下型地震が発生したという想定で実施した。地震に伴い発生した土砂崩れで、乗用車2台が土砂に埋もれた救出救護訓練では、災害救助犬が車内に閉じ込められた負傷者に見立てた人形を発見。県警第2機動隊や陸上自衛隊高射学校(千葉市若葉区)の隊員らがスコップで土砂をかきながら、「いたら返事をしてください。もう大丈夫ですよ」などと声を掛けながら助け出した。
隊員らは、救出した5体の人形を日本赤十字社が緊急で設置した応急救護所へ担架で搬送し、医師や看護師らが治療の優先順位を決めるトリアージや応急手当ての訓練を実施。緊急度の高い負傷者を救急車で病院に運ぶなど、緊急時の対応を確認した。
熊谷俊人市長は訓練後の講評で「千葉市を災害に強い町にするため、市民の皆さんにも備えをしっかりしてほしい」と話した。
同市では、このほかにも重点訓練として小学校や公民館計6カ所で避難所の開設や運営、配給訓練などが本番さながらに行われた。