千葉市
米大統領努力表明に「この機会しかない」 早期帰国に期待 特定失踪者家族・竹下さん
「意欲は感じた」「これからが大事」。日米首脳の共同記者会見で、トランプ米大統領が北朝鮮に拉致された被害者の早期帰国へ向け「最大限の努力を約束する」と表明した19日、被害者家族からは、今後の米朝首脳会談での成果を期待する声が上がった。千葉県市原市の特定失踪者、古川了子さん=1973年失踪、当時(18)=の姉、竹下珠路さん(74)=千葉市若葉区=は千葉日報社の取材に、「(拉致被害者を)取り返すにはこの機会しかない」と力を込めた。
竹下さんは、「日本政府が主体的に北朝鮮と交渉しないといけないが、何年もできていない」と厳しい現状を指摘。交渉の進展に向けて「話し合うチャンネルがない中で、トランプ米大統領が言及してくれたことは大変ありがたい」と歓迎した。
一方で、「トランプ大統領が交渉の窓口になってほしいが、北朝鮮に拉致問題の細かいことは言えず、解決してくれるわけではない」と展開の難しさを想定。「先に進めていくのは日本。日本政府がどれぐらい覚悟を決めて北朝鮮と交渉していくかだ。取り返すにはこの機会しかない」と語気を強めた。
横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母、早紀江さん(82)は「拉致問題に踏み込んでくれてよかった。少しは動きが出てきた気がする」と発言を歓迎。「ただ、これからが大事」と慎重な見方も示した。
増元るみ子さん=同(24)=の弟、照明さん(62)は「これまでの大統領と比べて解決への意欲は感じられた。あとは最終的な帰国まで、どこまでやれるかだ」と強調。米朝首脳の直接対話について「最後のチャンスだから、期待するしかない」と話した。
鳥取県米子市の拉致被害者、松本京子さん=同(29)=の兄、孟さん(71)は「米国が協力してくれるのは今までとは違う心強さがある。このまま解決まで、ゴールまでなんとかたどり着いてほしい」と願った。
一方、「これまでも希望が見えるたびに裏切られてきた。本当に最後だと思って、政府には気を引き締めてもらいたい」と訴えた。
本日、千葉市花見川区朝日ヶ丘自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて
千葉市美浜区ひび野ホテルニューオータニ幕張に行かれました。