千葉市
国特別史跡「加曽利貝塚公園」に研究所を検討 千葉市、遺跡の宝庫アピール
貝塚としては全国で初めて国の特別史跡に指定された加曽利貝塚公園(千葉市若葉区)について、同市が新たに研究所の設立を検討していることが分かった。同公園が貝塚の研究のみならず、縄文時代を知る手掛かりが多く残されていることから、縄文人の暮らしを解き明かす研究体制を整備。古代ロマンの解明を千葉から発信する体制を強化する。(橘川玲奈)
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市は1日から、公園の名前を「加曽利貝塚縄文遺跡公園」に改称。貝塚だけでなく縄文時代の集落跡でもあることが伝わるようにした。これに伴い、これまでに未指定だった南貝塚も都市公園に指定し、円形の北貝塚と馬蹄(ばてい)形の南貝塚を一体的に管理していくことになった。
市文化財課によると、新たな研究所は平成33~35年度の設立をめどに検討。加曽利貝塚の調査・研究とともに、市内で多く残る縄文時代の遺跡の調査結果とあわせて、この時代の研究成果を集約する研究拠点としたい考えだ。
同公園内にあり、貝塚を研究する加曽利貝塚博物館と、市埋蔵文化財調査センターの研究体制の強化を念頭に、2施設の統合の可能性も視野に入れているという。同博物館は33~35年ごろ、公園外に移転することがすでに決定。新たな学習観光施設としての活用も進める。
同センターによると、特別史跡指定が内定した昨年6月時点では、発掘調査が進んでいたのはわずか9%。そのほとんどは昭和37~48年に行われ、今日の考古学と照らし合わせると矛盾が生じる点もあった。
昨年9~12月に45年ぶりとなる本格的な発掘調査を、南貝塚北東端の約625平方メートルで実施。その結果、縄文時代晩期(3300~2800年前)の竪穴住居跡のほか、土器や耳飾りなどの装飾品、人骨も新たに発見した。
それでも調査は同公園のほんの一部に過ぎず、同センターは継続調査で遺跡の全体像を明らかにしようと意欲を示していた。研究所が設立されれば、こうした調査研究の中核施設となるものとみられる。学術的な機能はもとより、「縄文遺跡の宝庫・千葉」をアピールする文化施設的な役割を担うことも検討する。
同課は「加曽利貝塚がわが国を代表する縄文時代の遺跡であることを、市内外の人に知ってもらいたい」としている。
本日、千葉市花見川区朝日ヶ丘自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて
千葉市美浜区豊砂東京ベイ先端医療幕張クリニックに
通院治療をされ戻りました。