南シナ海で中国軍艦が異常接近=米「航行の自由」強調

南シナ海で中国軍艦が異常接近=米「航行の自由」強調

 

米太平洋艦隊は1日、イージス駆逐艦「ディケーター」が30日に南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島海域で中国の過剰な海洋権益主張を否定する「航行の自由作戦」を実施した際、中国海軍の駆逐艦が異常接近してきたと明らかにした。

太平洋軍の声明によると、ディケーターがガベン(中国名・南薫)礁から12カイリ(約22キロ)以内を航行したところ、中国の駆逐艦が「攻撃的な接近」を繰り返しつつ、海域から離脱するよう警告を続けた。中国艦は約40メートルにまで近づき、ディケーターは衝突を避けるための操船を余儀なくされたという。

米軍の広報担当者は「米軍は国際法が認めるいかなる場所も飛行、航行し続ける」と強調し、南シナ海の軍事拠点化を進める中国を批判した。