市川市   歴史と文化の散歩道

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東山魁夷記念館特別展「日本画三山―杉山寧(やすし)・高山辰雄・東山魁夷―表紙絵の世界とデザインの魅力」
今の歴史と文化の散歩道は、木下街道沿いにある東山魁夷記念館で1月28日(日)まで開催の特別展を紹介します。
東山魁夷記念館では、「人間・東山魁夷」をコンセプトに、日本画作品のほか、愛用品や直筆の書状など貴重な資料を展示し、東山魁夷の人となりを紹介しています。現在は、平成29年度特別展「日本画三山―杉山寧・高山辰雄・東山魁夷―表紙絵の世界とデザインの魅力」を開催しています。
日展三山と称される杉山寧、高山辰雄、東山魁夷は、戦後の日本画壇において、革新的に画業に突き進み、各々が偉大な表現の力を発揮しました。精力的な日本画制作はもとより、雑誌の表紙絵も手掛けたことで、広く一般に日本画の魅力を知らしめたという点において、三者は共通しています。
なかでも、杉山寧と高山辰雄においては、文芸雑誌『文藝春秋』の装画を長きにわたって手掛けたことで知られ、その功績は高い評価を獲得しました。東山魁夷においても、『保健同人』、総合雑誌『日本』、そして文芸雑誌『新潮』の表紙絵をはじめ、 歌舞伎筋書の表紙や、劇場の緞帳原画、そして歌舞伎衣裳など、そのデザインの力は、さまざまな分野で発揮されています。
一階の資料展示では、蘭島閣美術館、並びに、角川文化振興財団の特別協力を得て、杉山寧と高山辰雄の『文藝春秋』表紙絵原画、そして、東山魁夷が表紙絵を描き下ろした「歌舞伎筋書」をはじめ、『保健同人』、総合雑誌『日本』を展観につなげ、三山の表紙絵の世界と、その魅力に触れていただきます。
二階の作品展示室では、杉山寧《鯉》、高山辰雄《月と森と水》、そして東山魁夷《秋映》など、戦後、新しい日本画の伝統を築いた三山の秀逸な日本画に加え、東山魁夷が手掛けた六世中村歌右衛門所用「助六」揚巻の衣裳「白地精好波に松島図の裲襠」も紹介します。近代日本画のうえに偉大な業績を遺した三山の多彩な芸術世界をお愉しみいただける展覧会となっています。東山魁夷記念館を訪れて、三山のデザインの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

 

本日、市川市中山自宅より依頼を受け、お伺い、車椅子にて

市川市菅野東京歯科大学市川総合病院に通院治療をされ戻りました。